毘那夜迦女に変じた観音菩薩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 14:34 UTC 版)
「歓喜天」の記事における「毘那夜迦女に変じた観音菩薩」の解説
頼瑜撰『秘鈔問答』における「聖天縁起」は以下のとおりである。 「毘那夜迦」という山(象頭山、障礙山とも)に大勢の毘那夜迦が住んでいた。その長である歓喜王は、当時まだ仏法に帰依していなかった大自在天に衆生の精気を奪い、あらゆるさまたげをなすよう命じられた。その時、観自在菩薩が毘那夜迦婦女(障母女)の姿をとり、歓喜王のもとに赴いた。一目ぼれした歓喜王はこの美女を抱きたいと欲したが、障母女は私の教えに従って仏教を守護するように求めた。王はこの美女の要求を承諾し、そして美女を抱いて交わると歓喜を得た。これにより、歓喜王は仏法に信奉し、併せて仏教の護法神となったという。
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