正弦波信号の周波数・振幅の関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/29 15:42 UTC 版)
「スルー・レート」の記事における「正弦波信号の周波数・振幅の関係」の解説
スルー・レートはパルス信号出力の場合に顕著であるが、大振幅の制限は信号においても制限を受けることを示している。 正弦波信号を、 v = E sin ω t {\displaystyle v=E\sin \omega t} とするとき、時間に対する変化率は、 d v d t = ω E cos ω t {\displaystyle {\frac {dv}{dt}}=\omega E\cos \omega t} である。この変化率がスルー・レートよりも大きくなると、出力波形がスルー・レートによって制限されることになる。上記の正弦波信号においては、最大の変化率をもつタイミングは、 ω t = 2 π n {\displaystyle \omega t=2\pi n} (n=整数)のときであり、最大変化率は ω E {\displaystyle \omega E} である。 したがって、スルー・レートによって制限を受けず、無歪みで出力可能な正弦波信号の振幅と角周波数の関係は、 S R ≧ ω E {\displaystyle SR\geqq \omega E} よって、正弦波信号は下式で示すの周波数以下であれば無歪みで出力される。 S R 2 π E ≧ f {\displaystyle {\frac {SR}{2\pi E}}\geqq f}
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