機巧図彙とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 機巧図彙の意味・解説 

機巧図彙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/08 05:39 UTC 版)

『機巧図彙』に記載される和時計の内部構造

機巧図彙(からくりずい、きこうずい)は細川半蔵1796年寛政8年)に著したとされる和時計からくりに纏わる書籍。この書籍を元に数多くのからくり人形が復元された[1]

概要

和時計の内部構造の解説
機巧図彙を元に復元された茶運び人形とその内部構造(復元品)。国立科学博物館

和時計やそれに使用されていたぜんまい仕掛け脱進機等の機構を応用したからくりに関して書かれている。日本における古典的な機構学の原典とも言える書物で、欧米以外で著された工学関係の書物としても資料的な価値がある。特に茶運び人形に関しては等速制御機構や入出力応答等の自動制御の原理を組み込んでおり、今日の技術立国の源流であるとの見方も散見される。

参考文献

  • 日本メカニズムアーツ研究会 翻案 『機巧圖彙:現代語訳 尺時計版 首巻』 2010年 ISBN 978-4434142130
  • 日本メカニズムアーツ研究会 翻案 『機巧圖彙:現代語版 掛時計版 首巻』 2010年 ISBN 978-4434142369
  • 澤田平 『和時計―江戸のハイテク技術』 淡交社、1996年ISBN 4-473-01462-2

脚注

  1. ^ kinno lab. official homepage - 機巧図彙を元にしたからくりの復元(小山工業高等専門学校金野研究室)

関連項目

  • 璣訓蒙鑑草(からくりきんもうかがみぐさ) 多賀谷環中仙 1730年享保15年)

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「機巧図彙」の関連用語

機巧図彙のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



機巧図彙のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの機巧図彙 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS