楽式としてのエスタンピー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/07 06:54 UTC 版)
「エスタンピー」の記事における「楽式としてのエスタンピー」の解説
エスタンピーは、13世紀・14世紀の器楽曲の重要な楽式である。エスタンピーは4つから7つの「プンクタ(プンクトゥム)」と呼ばれる部分で構成され、この楽式の中でそれぞれが繰り返される。 aa, bb, cc... a+x, a+y; b+w, b+z... a+x, a+y; b+x, b+y, c+x, c+y... エスタンピーに似た構造は、別の中世ヨーロッパのダンス、サルタレロに使われている。 楽式としてのエスタンピーの最も初期のものと記録されているのは、トルバドゥールのラインバウト・デ・ヴァケイラス作と思われる『Kalenda Maya』という歌である。そのメロディはフランスのジョングルールたちによって演奏された。 それ以外に知られているものはすべて器楽曲である。14世紀の例では、『Lamento di Tristano, La Manfredina, Salterello, Isabella, Tre fontane』のような副題のついたエスタンピーが含まれる。 エスタンピーは普通モノフォニーだが、エスタンピーの楽式で書かれた2声作品も残っている。
※この「楽式としてのエスタンピー」の解説は、「エスタンピー」の解説の一部です。
「楽式としてのエスタンピー」を含む「エスタンピー」の記事については、「エスタンピー」の概要を参照ください。
- 楽式としてのエスタンピーのページへのリンク