極と零点のある例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/27 06:16 UTC 版)
図2から図5は、ボード線図の作図を図解したものである。極と零点がある例では、重ね合わせの方法を示している。以下ではまず個々の要素について説明していく。 図2は零点とローパス極のゲイン線図であり、骨格図も同時に描いている。骨格図は極(または零点)までは水平であり、そこから 20dB/decade で降下(上昇)していく。図3は同じものの位相線図である。位相線図は極(または零点)の10分の1の地点までは水平で、そこから 45°/decade で降下(上昇)していき、極(零点)から10倍の周波数になると再び水平になる。最大の位相の変移は90°となる。 図4と図5は極と零点があるときの重ね合わせ(単純な加算)を表している。これらにも骨格図が描かれている。より意味のある例にするため、零点が高い周波数にずらされている。図4を見ると、零点を過ぎた周波数での重ね合わせは、極と零点の効果が相殺されて水平な線になっている。図5の位相線図は重ね合わせによって興味深い骨格図が描かれている。特に周波数が高い部分で極と零点の効果が相殺された結果、位相変移が0に戻っていて、位相が変移する周波数の範囲が極と零点のある部分を中心とした領域に限定されている。
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