根(こん)とん
- 男女の陰具を併称せし語ならんか。室町時代の古写本『異疾草子』に、半陰陽を発見せし図画を掲げて、「なかのころ、都に鼓を首にかけて歩(あり)く男あり。かたちは男なれども、女のすがたに似たることどもありけり。人これをおぼつかながりて、夜ねいりたるに、ひそかに衣(きぬ)をかきあげて見れば、男女の根とんにありけり。これ二形(ふたなり)のものなり」とあり。「根」は男根の略ならんが、「とん」の語は解し難し。又「男女の」の三字を冠せずして、単に「根とん」にては意義をなさざる語なるや否やも知らず。
- 男女陰具の併称語。「異疾草紙」に半陰陽を発見せし図と共に「なかの頃鼓を首にかけて歩く男あり、形は男なれども女の姿に似たる事どもありけり、人之を覚束ながりて夜寝入りたるにひそかに衣をかき揚げてみれば男女の根とんにてありけり、これ二形のものなり」とあり。
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