株の命名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/12 09:50 UTC 版)
「A型インフルエンザウイルス」の記事における「株の命名」の解説
分離された変異株は名前を付けられて管理される。名前は以下の条件の上から下へ順番に名付けられる。 ウイルスの型*1 / 分離動物*2 / 分離地*3 / 分離番号*4および分離年*5 / HAとNAの型*6ウイルスの型 - 核タンパクの抗原性 : A , B , C, D(A型インフルエンザウイルスであればA) 分離動物(ヒトの場合は省略) 分離された場所(例:福建) 分離番号(例:411番) 分離年(例:2002年、下2桁のみの場合もある) 亜型(例:H3N2) - 16種類のヘマグルチニン(HA)と9種類のノイラミニダーゼ(NA)の組み合わせにより様々な亜型に分類され、HとNの番号が付けられる。 例えばこのようにして名付けられたA/Fujian/411/2002(H3N2)は、福建 (Fujian)で2002年に411番目に分離されたH3N2のA型インフルエンザウイルスであることを示している(宿主がヒトの場合は省略されるがヒト以外の場合は型の後に入れられ、A/equine/Miami/1/63(H3N8)のように表記される)。 インフルエンザウイルスは同じ亜型でもしばしば突然変異を起こし、性質が変化することがある。しかし、その大部分はその後絶滅する。例えば、ある年に流行したH3N2型インフルエンザウイルスと、別の年に流行したH3N2型インフルエンザウイルスの性質は全く異なっている場合もある。
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