栗原康_(政治学者)とは? わかりやすく解説

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栗原康 (政治学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/05 05:30 UTC 版)

くりはら やすし

栗原 康
生誕 1979年(45 - 46歳)
日本・埼玉県
国籍 日本
出身校 早稲田大学政治経済学部
早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程満期退学
職業 政治学者・著述家
代表作 『大杉栄伝 永遠のアナキズム』
『はたらかないで、たらふく食べたい』
『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』
受賞 第5回いける本大賞(2014年)
池田晶子記念「わたくし、つまりNobody賞」(2017年)
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栗原 康(くりはら やすし、1979年 - )は、日本政治学者[1]。専門はアナキズム研究[2]。著書に『大杉栄伝 永遠のアナキズム』や『学生に賃金を』などがある[2]東北芸術工科大学非常勤講師を務める[3]

経歴

1979年、埼玉県に生まれる[4]。高校時代は埼玉から千葉県市川市市川高等学校[5]まで片道2時間半かけて通学していたが、満員電車で気分が悪くなって吐いてしまったところ、サラリーマンに背中をカバンで連打されたという経験がトラウマとなり[3]、それからは満員電車を避け、途中駅の公園で読書をした。ある日公園で読んだ大杉栄の評論がきっかけでアナキズムを研究することになる。早稲田大学政治経済学部を卒業後、同大学院の政治学研究科の博士後期課程を満期退学[6]白井聡とは同じゼミであった[7]

2014年、『大杉栄伝 永遠のアナキズム』で第5回いける本大賞を受賞する[8]。2016年、6冊目の著書『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』が岩波書店より刊行された[9]2017年池田晶子記念「わたくし、つまりNobody賞」を受賞。

著書

単著

共編著、監修

  • 『経済的徴兵制をぶっ潰せ! : 戦争と学生』雨宮処凛, 入江公康, 栗原康, 白井聡, 高橋若木, 布施祐仁, マニュエル・ヤン:著、岩波書店、2017年8月
  • 『日本のテロ : 爆弾の時代60s-70s』河出書房新社、2017年8月。 ISBN 978-4309248202 監修
  • 『狂い咲け、フリーダム : アナキズム・アンソロジー』筑摩書房〈ちくま文庫〉、2018年8月。 ISBN 978-4-480-43535-4 編集
  • 『文明の恐怖に直面したら読む本』Pヴァイン〈ele‐king books〉、2018年8月。 ISBN 978-4-909483-04-1  白石嘉治との共著。
  • 『統べるもの/叛くもの : 統治とキリスト教の異同をめぐって』佐々木裕子, 堀江有里, 要友紀子, 白石嘉治, 栗原康, 五井健太郎:著, 新教出版社編集部:編、新教出版社、2019年3月
  • 『平成遺産』淡交社、2019年2月。 ISBN 978-4-473-04298-9  川島小鳥川添愛、栗原康、最果タヒ武田砂鉄田房永子ブレイディみかこみうらじゅん(共著)
  • 『パンデミックを超えて』斎藤幸平, 小川公代, 栗原康, 高橋源一郎:著、NHK出版、2022年7月
  • 『伊藤野枝セレクション』伊藤野枝:著, 栗原康:編、平凡社、2023年8月
  • 『大杉栄セレクション』大杉栄:著, 栗原康:編、平凡社、2023年8月
  • 『思想としてのアナキズム』以文社〈(長崎大学多文化社会学叢書4)〉、2024年3月。 ISBN 978-4753103829 森元斎、森啓輔、清水知子、栗原康、髙橋采花、近藤和敬、中西淳貴、渡辺一樹、近藤宏、成瀬正憲、川上幸之介、東志保(共著)

出演

脚注

  1. ^ 内山菜生子 (2015年8月7日). “はたらかないで、たらふく食べたい - 著 栗原康”. BOOK.asahi.com. 2016年5月3日閲覧。
  2. ^ a b 関正喜 (2015年6月7日). “「はたらかないで、たらふく食べたい」を書いた 栗原康(くりはら・やすし)さん”. 北海道新聞. 2016年5月3日閲覧。
  3. ^ a b 特集ワイド - オヤジは自ら哀れんでいるだけ 超氷河期世代の拒絶(Wayback Machine、2016年9月22日) - http://mainichi.jp/articles/20151125/dde/012/040/002000c[リンク切れ]
  4. ^ 【著者は語る】東北芸術工科大学非常勤講師・栗原康氏『現代暴力論』 (2/2ページ)”. SankeiBiz (2015年11月21日). 2016年5月3日閲覧。
  5. ^ 「他人に決められた生き方からドロップアウトしていいんだ」と、大杉栄に教えてもらった気がします(栗原康インタビュー①)”. SankeiBiz (2021年4月20日). 2022年3月25日閲覧。
  6. ^ 神田桂一 (2016年1月21日). “テロの無差別殺人を可能にするのは国家の仕組み - 2015年のトピックを政治学者・栗原康が振り返る”. 日刊SPA!. 2016年5月3日閲覧。
  7. ^ 気分はもう、焼き打ち——栗原康×白井聡対談【前篇】
  8. ^ 第5回「いける本」大賞に『紙つなげ!』と『大杉栄伝』”. 新文化 (2014年11月20日). 2016年5月3日閲覧。
  9. ^ 小林拓音 (2016年5月3日). “栗原康 - 村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝”. ele-king. 2016年5月3日閲覧。
  10. ^ エアレボリューション”. ニコニコチャンネル. 2024年11月9日閲覧。
  11. ^ 雨宮処凛のせんべろ酒場”. デモクラシータイムス. 2024年11月29日閲覧。

関連項目




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