柊野堰堤とは? わかりやすく解説

柊野堰堤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/03 08:44 UTC 版)

柊野堰堤
所在地 京都市北区西賀茂中島町
位置
河川 鴨川 (淀川水系)
ダム諸元
ダム型式 重力式
堤高 7 m
堤頂長 96 m
流域面積 121.7 km²
利用目的 砂防
事業主体 京都府京都土木事務所
着手年/竣工年 1936年/1941年
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柊野堰堤(ひらぎのえんてい)は、京都市北区柊野地域にある、一級河川鴨川上流部に建設された重力式の砂防堰堤である。

概要

高橋(たかばし)と庄田橋の間に位置し、柊野砂防堰堤柊野ダム[1][2]鴨川の滝[3] とも呼ばれている。鴨川の洪水等に伴う土石流や地滑りを防ぎ、土砂・水量の安定に資している。堰堤は幅約96メートル、高さ約7メートル、計画貯砂量は15万立方メートルで、石を組んだ外観が特徴的である。

農業用水を採取する井堰の機能も持つ。この用水は上賀茂の田畑を経て、上賀茂神社(賀茂別雷神社)境内を流れる明神川に合流している。

水深がわずか2メートルしかなく、堰堤内への立ち入りや飛び込み行為は禁止されている。

歴史

御薗橋五条大橋を始めとする鴨川の橋梁が流されるなど、市内各所に大きな被害をもたらした、1935年(昭和10年)の「京都大水害」を受けて造成された。なお、これを補強するため、さらに上流にも「中津川砂防堰堤」(1951年竣工、高さ9.8m、長さ46.0m)が設けられている。

周辺環境

堰堤付近は数多くの時代劇の撮影地として知られる[4]。また、堰堤の北側左岸には柊野運動公園が、右岸には「柊野ダム西側公園」[5](鴨川ひろば)と呼ばれる親水公園が造成され、それぞれ休日を中心に賑わっている。ただし、京都府鴨川条例に基づき、この地域での河川敷での打ち上げ花火、バーベキュー等の行為は禁止されている[6]

脚注

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