板状軟氷

デジタル大辞泉

ばんじょう‐なんぴょう〔バンジヤウ‐〕【板状軟氷】

読み方：ばんじょうなんぴょう

氷殻や海綿氷がさらに冷却されて形成された海氷。厚さ10〜30センチ程度。15センチより厚いものは氷上の歩行が可能で、砕氷船以外の航行は困難となる。

海の事典

板状軟氷（ばんじょうなんぴょう）young ice

海綿氷や氷殻は、冷却が進むとくっつき合って板状軟氷へと成長する。板状軟氷は厚さによって、10〜15cmの薄い板状軟氷（grey ice）と、15〜30cmの厚い板状軟氷（grey-white ice）に分けられる。薄い板状軟氷は弱く、氷上の歩行は危険である。この時期にうねりがあると、氷板はうねりの波長の半分程の大きさに分割され、回転しながらぶつかり合ってはす葉氷を作る。厚い板状軟氷になるとその上を歩行することが出来る。この段階になると砕氷船以外の船舶の航行は不能になる。

海氷分類の用語集

板状軟氷(young ice)

ニラスから一年氷への移行の段階で，厚さは10～30cmの氷，薄い板状軟氷と厚い板状軟氷とに分けられる。