李賢重とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 李賢重の意味・解説 

李賢重

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/14 02:21 UTC 版)

李 賢重
Lee Hyun-jung
2019年の李
長崎ヴェルカ  No.5
ポジション SG / SF
基本情報
ハングル 이현중
国籍  大韓民国
生年月日 (2000-10-23) 2000年10月23日(24歳)
出身地 京畿道城南市
身長 201cm (6 ft 7 in)
体重 95kg (209 lb)
キャリア情報
高校 サミル・コメリカル高等学校
大学 デイビッドソン大学
NBAドラフト 2022年 / ドラフト外
プロ選手期間 2018年–現在
経歴
2018–2019 オーストラリア国立スポーツ研究所
2023 サンタクルーズ・ウォリアーズ
2023–2025 イラワラ・ホークス
2024 大阪エヴェッサ
2025-現在 長崎ヴェルカ
受賞歴
  • オールアトランティック10ファーストチーム (2022)
  • アトランティック10オールルーキーチーム (2020)
選手情報  B.LEAGUE.jp
代表歴
キャップ 韓国
獲得メダル
男子バスケットボール
韓国
FIBA U16アジア選手権
2015 インドネシア

李 賢重イ・ヒョンジュン, 朝鮮語: 이현중, 2000年10月23日 - )は、韓国京畿道城南市出身のプロバスケットボール選手。ポジションはシューティングガードB.LEAGUE長崎ヴェルカに所属している。

学生時代まで

生い立ち

中学校入学時の身長は170cmほどで、ガードとしてプレーしていたが、最終学年になる頃には190cmまで伸びており、オフェンス時はガード、ディフェンス時はセンターとしてプレーした[1]。活躍が評価されてU-16の韓国代表に選出され、2015年のアジアU-16選手権で優勝に貢献した[2]

ハイスクール

父がコーチを務める水原市の高校に進学し、在学中の2016年にU17バスケットボール・ワールドカップの韓国代表に選出され、ベスト8まで進出した。この大会をきっかけに注目を集め、NBA主催のアジアキャンプに招待され参加した。

2018年にはオーストラリアキャンベラで行われたNBA国際アカデミーに参加し、英語の学習も進めた。この頃から同じポジションのクレイ・トンプソンを目標とするようになる[3]。その後、同年のアジアU-18選手権で平均26得点・10.3リバウンド・6アシストの成績を記録するなど活躍し、大会後にはNBAGリーグのショーケースで好成績を記録し、NCAAの20の大学からオファーを受けた。憧れのトンプソンの母校であるワシントン州立大学からもオファーを受けていたが、最終的にはステフィン・カリーの母校であるデイビッドソン大学への進学を決めた。NCAAのディビジョンIの大学でプレーする韓国人バスケットボール選手は史上4人目であり、男子では史上2人目であった[4]

カレッジ

1年目の2019-20シーズンはシックスマンとして平均8.4得点・3.4リバウンドの成績を記録し、アトランティック・テン・カンファレンス英語版のオールルーキーチームに選出された。

2年目の2020-21シーズンから先発に定着した。このシーズンは平均13.5得点・4.5リバウンド・2.5リバウンドの成績を記録し、NCAAでは1992-93シーズン以降では史上10人目となる50-40-90クラブを達成した[5]

3年目の2021-22シーズン、2021年12月21日には全米10位にランクインしていたアラバマ大学を相手に17得点を記録しチームを勝利に導いた。デイビッドソン大学が全体トップ10にランクインしていたチームに勝利したのはカリーが在学していた2008年以来だった[6]。このシーズンは自身初となるNCAAトーナメントに進出し、NCAAトーナメントでプレーした史上初の韓国人選手となった。ミシガン州立大学との1回戦では4点差を追う後半残り3.9秒の場面で1点差に迫る3ポイントシュートを沈めたが、及ばず敗退となった。

シーズン終了後に2022年のNBAドラフトアーリーエントリーした[7]が、 足にケガを負いドラフトでは指名されなかった[8][9][10]

プロキャリア

サンタクルーズ・ウォリアーズ(2023)

2023年2月20日、NBA Gリーグサンタクルーズ・ウォリアーズに入団した[11]。 シーズン中全12試合に出場。1試合平均5.5得点、4.3リバウンド、1.7アシストを記録した[12]

シーズン終了後の2023年のNBAサマーリーグではフィラデルフィア・セブンティシクサーズでプレーした[12]

イラワラ・ホークス (2023-24)

2023年7月11日、NBLイラワラ・ホークスに3年契約で加入[13]

2024年1月20日には、アデレード・サーティシクサーズとの試合で自己最多となる24得点を記録し(3ポイントは8本中5本成功)、NBLでのキャリアベストの活躍を見せたが、試合は96対89で敗れた[14]

大阪エヴェッサ(2024)

2024年3月、大阪エヴェッサに加入。シーズン終了まで在籍し、レギュラーシーズン16試合に先発出場、1試合平均15.3得点5.5リバウンド2.6アシスト、3ポイントシュート成功率37.5パーセントと活躍した。 [15] [16]

イラワラ・ホークスとの契約を残したまま大阪エヴェッサやサマーリーグでポートランド・トレイルブレイザーズに挑戦していた。 [17]

イラワラ・ホークス (2024-25)

シーズン40試合に出場し、平均16.2分、7.0ポイント、3.3リバウンド、1.2アシスト、3P成功率35.3%の成績を残した[12]

長崎ヴェルカ(2025-)

2025年7月30日、長崎ヴェルカへの加入が発表された[18]

家族

家族全員がバスケットボール選手で、母は韓国代表として1984年のロサンゼルスオリンピックで銀メダルを獲得した。父はかつて韓国のセミプロリーグでプレーしており、姉も高校時代に韓国代表に選出されていた[19]

個人成績

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ

カレッジ

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2019–20 デイビッドソン 28 0 20.9 .467 .377 .857 3.1 .8 .6 .1 8.4
2020–21 22 22 29.9 .508 .442 .900 4.0 2.5 .5 .4 13.5
2021–22 34 33 32.1 .474 .381 .777 6.0 1.9 .7 .3 15.8
通算 84 55 27.8 .481 .397 .823 4.5 1.7 .6 .2 12.7

脚注

  1. ^ 유지호 (2019年5月8日). “S. Korean basketball prospect to join Davidson in NCAA” (英語). Yonhap News Agency. 2022年5月25日閲覧。
  2. ^ Korea power their way past Chinese Taipei for maiden FIBA Asia U16 title” (英語). FIBA.basketball. 2022年5月25日閲覧。
  3. ^ Hyunjung Lee: 2019 South Korean SF planning two official visits” (英語). 247Sports. 2022年5月25日閲覧。
  4. ^ Lee will be Korea’s 4th NCAA Division I baller” (英語). koreajoongangdaily.joins.com. 2022年5月25日閲覧。
  5. ^ [Newsmaker Lee Hyun-jung, a second Korean NBA player in making?]”. m.koreaherald.com. 2022年5月25日閲覧。
  6. ^ Donaldson, Maxwell. “How No. 11 Alabama basketball lost to Davidson in C.M. Newton Classic” (英語). The Tuscaloosa News. 2022年5月25日閲覧。
  7. ^ S. Korean player Lee Hyun-jung declares for NBA draft”. m.koreaherald.com. 2022年5月25日閲覧。
  8. ^ NBA draft hopeful Lee Hyun-jung likely out for months with foot injury” (英語). Korea Times (2022年6月23日). 2025年7月28日閲覧。
  9. ^ Hyunjung Lee: On mend from foot injury”. CBS Sports. 2025年7月28日閲覧。
  10. ^ Yoo, Jee-ho (2022年6月24日). “S. Korean player Lee Hyun-jung goes undrafted in NBA” (英語). Yonhap News Agency. 2025年7月28日閲覧。
  11. ^ 2022-23 NBA G League Transactions”. gleague.nba.com. 2025年7月28日閲覧。
  12. ^ a b c Hyunjung Lee”. realgm.com. 2025年7月28日閲覧。
  13. ^ Hawks Welcome Korean Sharpshooter Hyunjung Lee” (2023年7月11日). 2025年7月28日閲覧。
  14. ^ Sixers climb off bottom, hand Hawks third straight loss”. NBL.com.au (2024年1月20日). 2024年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年7月28日閲覧。
  15. ^ 【お知らせ】イ ヒョンジュン選手 契約基本合意(新規)』(プレスリリース)大阪エヴェッサ、2024年3月19日https://www.evessa.com/news/240319_01/2025年7月28日閲覧 
  16. ^ 大阪エヴェッサがイヒョンジュンとの契約満了を発表…3月に加入、1試合平均15.3得点の活躍」『バスケットボールキング』2024年6月4日。2025年7月28日閲覧。
  17. ^ “언제든 갈 준비 돼 있다” 이현중의 도전은 아직 끝나지 않았다 [MK인터뷰]”. 매일경제 (2024年7月1日). 2025年7月28日閲覧。
  18. ^ イ ヒョンジュン 選手契約基本合意(新規)のお知らせ』(プレスリリース)長崎ヴェルカ、2025年7月30日https://www.velca.jp/news/detail/id=47702 
  19. ^ 유지호 (2019年5月8日). “S. Korean basketball prospect to join Davidson in NCAA” (英語). Yonhap News Agency. 2022年5月25日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  李賢重のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

李賢重のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



李賢重のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの李賢重 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS