有鉛ガソリンと無鉛ガソリン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 07:52 UTC 版)
「ガソリン」の記事における「有鉛ガソリンと無鉛ガソリン」の解説
鉛の含有量が一定基準以下のガソリンを無鉛ガソリン、その基準を満たさないものを有鉛ガソリンという。 古くはノッキング防止と動弁系部品の減摩剤として、テトラエチル鉛を添加した有鉛ガソリンが自動車用ガソリンとして使われていたが、鉛の毒性を理由とする無鉛化の動きにより規制された。 日本では1987年(昭和62年)までに完全無鉛化され、公道を走る自動車のガソリンは全て無鉛ガソリンになっている。 ヨーロッパ規格(EN228)では、2000年以降、ガソリンの鉛最大含有量は5 mg/lとされ、その基準を満たさないガソリン(有鉛ガソリン)の販売は禁止されている。また、ガソリンに含有するベンゼンの有害性から、無鉛ガソリンではベンゼンの上限値も設けられるようになった。日本国内で、市販自動車用ガソリンとして低ベンゼン製品の販売を最初に開始したのは出光興産で、その後、他社も追随するようになった。2000年からはベンゼン含有量1容量 %以下の製品が出荷されてきている。ヨーロッパ規格(EN228)では、ベンゼンの上限値は1vol %(体積比)とされている。
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