有賀喜左衛門の家連合論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/23 16:10 UTC 版)
「イエ・ムラ理論」の記事における「有賀喜左衛門の家連合論」の解説
有賀喜左衛門は、柳田國男の大家族論をベースとして、イエを、労働の組織化を起源とする生活保障の単位として捉えた。さらに、イエ相互の連関にも着目し、本家分家間に形成される同族的な家連合と、地縁に基づき形成される村組的な家連合の二形態が見られることを明らかにした。そして、こうしたイエを基礎単位とし、家連合を包摂するのがムラであると考えた。 有賀の家連合論は、その後、福武直によって、同族結合、講組結合論へと発展され、両者の結合の強さを基準とした類型論が唱えられ、また、竹内利美による家連合論と村落変動論との接合など、イエ・ムラ論の理論的深化が進められた。
※この「有賀喜左衛門の家連合論」の解説は、「イエ・ムラ理論」の解説の一部です。
「有賀喜左衛門の家連合論」を含む「イエ・ムラ理論」の記事については、「イエ・ムラ理論」の概要を参照ください。
- 有賀喜左衛門の家連合論のページへのリンク