有明山に関連する作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/11 14:46 UTC 版)
「有明山 (長崎県)」の記事における「有明山に関連する作品」の解説
万葉集から連続する和歌2首(相聞)を抜粋する。 吾(あ)が面(おも)の 忘(わす)れむしだは 國(くに)はふり 嶺(ね)に立(た)つ雲(くも)を 見(み)つつ偲(しぬ)ばせ 對馬(つしま)の嶺(ね)は 下雲(したぐも)あらなふ かむの嶺(ね)に たなびく雲(くも)を 見(み)つつ偲(しぬ)ばも 先の歌(巻14-3515「阿我於毛乃 和須禮牟之太波 久爾波布利 禰爾多都久毛乎 見都追之努波西」)は、女が遠くに旅出った男に向けて詠んだもの。自分の顔を忘れそうになった時は、山にかかった雲を見て、どうか自分のことを思い出して下さい、という意味の歌である。後の歌(巻14-3516「對馬能禰波 之多具毛安良南敷 可牟能禰爾 多奈婢久君毛乎 見都追思怒波毛」)はそれに対する返歌で、対馬に赴任した防人が詠んだものとされる(防人歌)。対馬の嶺の下にかかる雲はないけれども、かむの嶺に立つ雲を見て、あなたを思い出しましょう、という意味の歌である。この中の「対馬の嶺」は有明山を指すものであるとする説(『津島紀略』)が有力視されている。この歌が刻まれた歌碑が対馬市美津島町久須保の万関展望台に建立されている。 ウィキソースに万葉集 巻14の原文があります。 ウィキソースに万葉集 巻14 (鹿持雅澄訓訂)の原文があります。
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