明科フィッシングランドとは? わかりやすく解説

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明科フィッシングランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/30 03:18 UTC 版)

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明科フィッシングランド
分類 地域活性化拠点公園
所在地
長野県 東筑摩郡 明科町(現 安曇野市 明科)
面積 1.2ha
開園 1967年(昭和42年)
運営者 明科観光開発㈱
現況 1972年(昭和47年)閉館
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明科フィッシングランド(あかしなフィッシングランド)は,かつて長野県安曇野市明科に存在した複合娯楽施設である。

概要

1966年(昭和41年)に長野県企業局が4000万円で鉄筋コンクリート2階建て(延べ338㎡)の水族館施設を長野県水産指導所(現 長野県水産試験場)の施設内に建設。施設名を「明科フィッシングランド」とし,1967年(昭和42年)4月22日[1]に「水郷あかしな」のランドマークとして開園した。経営は明科町2割,松本電鉄株式会社8割の出資により設立した明科観光開発株式会社(昭和41年10月15日 社長=滝沢知足,資本金1000万円)が行った。水族館の周辺12000㎡もあわせて開発し,遊園地プールなどを併設した。

開園当時は,物珍しさもあり,年間約12万人が入場。4月や5月の連休,お盆などには家族づれ等により賑わいをみせ,学校遠足のコースとしても利用された。

水族館にはピラニアなどの熱帯魚[2]を中心に淡水魚海水魚約200種類が飼育され,のない長野県で熱帯魚が鑑賞できる貴重な施設であった。

しかし,国道から離れているのに入り口がわかりにくいといったPR不足や,冬季の客足の減少に加えて,電気代や人件費など維持管理費がかさみ,1972年(昭和47年)年度末の累積赤字は約5000万円にもなった。このため,松本電鉄株式会社は1971年(昭和46年)6月ごろから明科町に,「水族館を閉館したい」と要望。1972年(昭和47年)3月末日に,わずか5年間という短い期間で幕を閉じた[3]

その後,水族館は明科町が買取,2100万円で改造され,1977年(昭和52年)に近代的な公民館資料館として使用された[4]

入園料

・大人100円,子供50円

・団体(30名以上)大人80円,子供30円

施設

・水族館[2]

・遊園地[2]

・竜宮閣[2](水族館の2階にあったレストラン。ニジマス料理と風呂を楽しめた)

・ニジマス釣り堀(同敷地内の長野県漁連が経営していたと推察される[5]

・猿や鹿などを集めた小さな動物舎

・屋形船による鵜飼([2]鵜飼い漁をしている写真の掲載あり)

・岩石園

・プール(明科フィッシングランド閉館後,昭和56年に明科町営の龍門淵公園プールとして開設[4]

参考文献

・明科町誌編纂会 編『明科町史 下巻』明科町史刊行会.(1985).p.475

・信濃毎日新聞「明科フィッシングランド 水族館がついに閉館」1973年4月7日(土曜日)朝刊

脚注

  1. ^ 目で見る明科史. 目で見る明科史発行委員会. (1977). p. 198 
  2. ^ a b c d e 50年のあゆみ. 松本電気鉄道. (1970). p. 72 
  3. ^ 百瀬宗治『ふるさと安曇野 安曇野市発足記念写真集』郷土出版社、2006年3月、19頁。
  4. ^ a b 明科町史 下巻. 明科町史刊行会. (1985). p. 558-559 
  5. ^ 長野県水産史. 長野県漁業協同組合連合会. (1969). p. 367-369 

関連項目




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