旧小松川文書庫とは? わかりやすく解説

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旧小松川文書庫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/27 09:55 UTC 版)

旧小松川文書庫(きゅうこまつがわぶんしょこ)は、東京都江戸川区にある史跡である。

概要

1924年(大正13年)に当時の南葛飾郡役所の倉庫として建てられた、コンクリートブロック造2階建ての建物で、のちに江戸川区役所となってからは、行政文書を収める文書庫として使われた。[1]

1945年(昭和20年)の東京大空襲により区役所は全焼したものの、コンクリート造の文書庫は焼け残った。[2]

なお、保管されていた書類は職員が麻袋に入れて近くの水路に沈めたため無事だった。当時の戸籍簿が現時点でも残っているらしい。[3]

その後は取り壊されることなく放置され、1980年代には文書庫の場所は再開発予定地となっていたが、地元労働団体の保存運動が実り、建物は1989年(平成元年)に補修され、外観のみ公開されている。建物の脇には、戦災を体験した広島の彫刻家、圓鍔勝三が制作した「世代を結ぶ平和の像」という彫刻作品も設置されている。[3][4][5]

また、2018年に開設した「江戸川区平和祈念展示室」でも、遺族らから寄託された戦災資料や解説パネルなど約100点を常設展示し、戦争の記憶を後世に伝えている。[4]

アクセス

脚注

  1. ^ 江戸川区役所旧文書庫について”. 2025年7月27日閲覧。
  2. ^ 「江戸川区役所旧文書庫」 (江戸川区・小松川)”. 2025年7月27日閲覧。
  3. ^ a b 『街に遺る八○年の記憶』東京大空襲から重要書類を守った文書庫【戦後80年プロジェクト】”. 2025年7月27日閲覧。
  4. ^ a b 2025年3月10日 東京大空襲から80年 江戸川区戦災犠牲者追悼式本日開催”. 2025年7月27日閲覧。
  5. ^ 被爆・戦後75年 記憶をつなぐ 東京大空襲編・10完 文書庫 苛烈さ伝える”. 2025年7月27日閲覧。

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