旧中村家住宅 (長野県)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 旧中村家住宅 (長野県)の意味・解説 

旧中村家住宅 (長野県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/11 15:33 UTC 版)

旧中村家住宅
所在地 長野県大町市美麻
類型 農家
形式・構造 木造、寄棟造茅葺
延床面積 278m2
建築年 1698年
文化財 国の重要文化財
テンプレートを表示

旧中村家住宅(きゅうなかむらけじゅうたく)は、長野県大町市美麻にある歴史的建造物(民家)で、国の重要文化財に指定されている。

概要

建築年代のわかる民家としては長野県で最も古く、保存状態もよい。17世紀後期の上層農民の居住生活を知るためのよい資料である。1780年安永9年)に建築された土蔵も古いほうに入る。1993年平成5年)11月に県宝に、1997年12月に土蔵を含めて国の重要文化財に指定された[1]1996年に中村家から美麻村に譲渡され、その後の市町村合併で大町市の所有になっている。

主屋

主屋の建築年代は、中村家の年代記によって確認されている。間口14間(約27.72m)、奥行6間の茅葺寄棟造で、建築当時の手斧削りの柱もよく残っている。棟上部には煙出しが、正面右手には武士が来たときに使われる式台が、右手の大きな戸は日常の人や馬の出入口であった。内部には、土間馬屋板の間、茶の間、客座敷、寝間、麻掻場などを備え、これは当時の上層農民住宅の特徴でもあるとされる。栗材・桂材が多く用いられている。 広い土間は作業場でもあった。ねこを敷いた土座があり、地面に掘った炉も備えている。

土蔵

急勾配の茅葺置き屋根で、3尺(約99cm)間隔で立てられた栗材の柱は、その屋根を支えるをしっかり支えている。

十王堂

敷地内には十王堂があり、木造の十王像や地蔵菩薩像が安置され、堂の前には多くの石造物が建てられているなど、仏教信仰が厚かったことがうかがわれる。

脚注

  1. ^ 大町安曇の昭和史』郷土出版社1999年、214~215ページ

参考文献

  • 『大町・安曇の昭和史』郷土出版社、1999年、214~215ページ

外部リンク

座標: 北緯36度36分21秒 東経137度53分16秒 / 北緯36.60583度 東経137.88778度 / 36.60583; 137.88778




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「旧中村家住宅 (長野県)」の関連用語

旧中村家住宅 (長野県)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



旧中村家住宅 (長野県)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの旧中村家住宅 (長野県) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS