日本最初のホームページとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 日本最初のホームページの意味・解説 

日本最初のホームページ

(日本最初のウェブページ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 05:55 UTC 版)

日本最初のホームページ(にほんさいしょのホームページ)とは、日本国内に設置されたWebサーバから初めて公開されたウェブページの通称である。

概要

公開が開始された日は、1992年9月30日である。このウェブページは単一のページであり、ウェブサイトの構成は採っていなかった。

用いられたサーバは茨城県つくば市にある文部省高エネルギー物理学研究所計算科学センター(略称KEK、のちの大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構)に既存しており、KEKに所属していた森田洋平によりHTMLで記述された「KEK Information」というタイトルのWWWのページがサーバー上に置かれた。

森田が本ページを配置したきっかけは、1992年9月に欧州原子核研究機構(CERN)を訪問したことによる。当時CERNにおいてWWWの研究および普及を推進していたティム・バーナーズ=リーよりWebサーバ設置を要請された。そこでCERNの端末を借用してKEKにログインしページ記述作業を行い、サーバの上にファイルを置いた。急な作業であったために、ファイルが配置されたサーバはHTTPサーバではなくFTPサーバであった。

その後リーがKEKへのハイパーリンクをCERNのウェブページに追加したことで、このページの公開が世界中に周知された。この日が1992年9月30日である。

2017年8月現在、このページは株式会社つくばマルチメディアが保存しており、日本最初のWebサーバとなった当時のFTPサーバは高エネルギー加速器研究機構にて保存展示されている[1]

備考

なお、日本で最初のHTML文書は、1992年2月にNTT基礎研究所(当時)の奥乃博が作成したもので、社内報や日本国憲法などを記述したものであった。ただしこちらは当時WWWへ非公開であったため、日本で最初に公開されたウェブページとはならなかった[2]。のちにWWWへ公開されている(外部リンク参照)。

出典

  1. ^ 日本最初のホームページ "日本最初のWWWサーバーの保存" 株式会社つくばマルチメディア
  2. ^ 「1992年2月にHTMLによるページを作成した人」 株式会社つくばマルチメディア

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「日本最初のホームページ」の関連用語

日本最初のホームページのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



日本最初のホームページのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの日本最初のホームページ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS