捨駒による解決法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 02:03 UTC 版)
△持ち駒 残り駒全部 ▲持ち駒 歩図10 渡瀬莊治郎『待宵』三十一番 △持ち駒 残り駒全部 ▲持ち駒 歩図11 ▲7三龍まで △持ち駒 残り駒全部 ▲持ち駒 なし図12 ▲7四歩まで 捨駒による解決法は、玉の逃げ道に利いている自分の駒を捨てておき、そこに玉が逃げられるようにする方法である。前項と似ているが、この場合は玉方の駒を動かす必要がない。 図10ですぐに▲7四歩と打つのは打ち歩詰である。そこで、8四の逃げ道をふさいでいる龍を▲8二龍△8四玉▲7三龍(図11)と捨てる。△同玉とした図は龍がなくなっているので▲7四歩と打つことができる(図12)。以下は△8四玉に▲9三角成△8五玉▲7五馬までの9手詰である。 詰将棋における打ち歩詰回避の最初の問題は、この捨て駒による方法である(初代大橋宗桂『象戯造物』第三十番)。
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