持田の百姓
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/08 11:35 UTC 版)
殺した相手が金品を持った大人ではなく、幼子の間引きだというパターンも存在する。小泉八雲の『知られぬ日本の面影』に出てくる「持田の百姓」では、出雲の貧しい百姓が産まれた子供を6人まで次々と川へ捨て、その間にようやく少し余裕のある暮らしが出来るようになる。そうして7人目の男児は跡取りとして育てることにし、溺愛した。ところがある日、月夜の庭へ散歩に出ると、抱いた乳呑み児の我が子が「わしを最後に捨てた夜もこんな月夜だったね」と口を利き、またすぐに普通の赤子に戻った。百姓は出家した。
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