拷問台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/11 15:23 UTC 版)
拷問台(ごうもんだい)またはラック(rack)は、古代より用いられていた拷問器具の一種で、特に中世から近世にかけてイングランドで用いられたものが知られている(「エクセター公の娘」)。人一人を寝かせられる長方形の大きさで、通常は木製のフレーム[1]を地面から少し浮かせた構造をしており、一方または両端にローラーがついていた。原語の "rack" は、棚(ラック)の意。使用方法は、片方のローラーに拷問を受ける者の足首を結び付け、また一方のローラーには手首を鎖でつなぐ。尋問の進展により、拷問官は上部のローラーに取り付けられたハンドルを回し、すると鎖が巻き取られ非常にゆっくりと対象は引っ張られていく(ラチェット機構により逆回転はしない)。その結果、相手の肩、腰、膝、肘への負担が徐々に高まり、耐え難い苦痛を与える。また、滑車やレバーを使うことで力をこめずローラーを回転させることも可能であり、時に関節部に脱臼を引き起こすほどの負担を縄にかけられる[1]。
注釈
- ^ 従来の宗教解釈(カトリックの解釈)では聖書の研究・解釈を行えるのは正当な神学を学んだ者、すなわち神父のみであり、また神父は男性のみと限られていたために、女性が聖書解釈を行うことはありえないことであった。
出典
- ^ a b c d Chisholm, Hugh, ed. (1911). . Encyclopædia Britannica (英語). 22 (11th ed.). Cambridge University Press. pp. 779–780.
- ^ Hirsch, A. E., ed., The Book of Torture and Executions, Toronto: Golden Books, 1944
- ^ Scott, G. R., A History of Torture, London: Bracken Books, 1994
- ^ David S. Kidder & Noah D. Oppenheim (2010). The Intellectual Devotional Biographies. Rodale. ISBN 978-1594865138
- ^ The Anabasis of Arrian
- ^ The Annals by Tacitus (Section 15.57)
- ^ The Letters of St. Jerome, Letter I, to Innocent, ¶ 3
- ^ Anne Askew, The Examinations of Anne Askew, ed. Elaine V. Beilin (New York: Oxford University Press, 1996).
- ^ Котошихин Г. К. О России, в царствование Алексея Михайловича. Современное сочинение Григория Котошихина. — СПб.: Археографическая комиссия, 1859.
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