悪魔のイジワール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/20 06:59 UTC 版)
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悪魔のイジワール(あくまのいじわーる)は、藤子・F・不二雄の漫画作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一種、また同名のエピソードの一つである。ここでは関連した道具であるイジワールのききめをなくすクスリについても解説する。
効果・使用方法

同作品の主人公ドラえもんが保有しているひみつ道具であり、飲み薬である。外観としては棘の付いたフラスコ型の容器に入った薬品で、これを飲んだ人は周りの人に寄ってたかって意地悪をされる。そのため使用方法としては意地悪をしたい相手に飲ませるものであり、使用者が飲むものではない[1]。なお効果としては前述のように周りの人が意地悪してくるようになると説明されるが[2]、実際には周りの人が悪意を持って危害を加えてくるのではなく、偶然飲んだ人にとって都合の悪い出来事が重なるというものであり、正確には「不運増幅薬」とも言うべき薬である。このように使用者にはデメリットしか与えない道具であり[要出典]、また後述のように効き目をなくす薬は存在するものの、それを飲むまでの間もイジワールの効果は続くという危険なひみつ道具でもある[要出典]。
その効果はドラえもんも使用をためらう程強力で、作中で実際に使用された際には、これを飲んだのび太が尿意をもよおす所に始まり、トイレに行こうとしたもののママが先にトイレを使う、玄関を自動車が塞いでいる、(タケコプターを使用するが)風船が破裂して空中から墜落する、煙が邪魔する、(トイレを借りようとした)静香が外出中、マンホールに落下する、公園の公衆便所が満員になっている、その後空いた便器の使用者が担任の教師でそこから(授業態度等で)説教される、その後公衆便所が(団体旅行の)観光客で満員、立ちションしようとしたら静香に遭遇しできない、静香が早く歩いて一緒に歩く途中に漏らしそうになる、(ジャイアンやスネ夫らが)野球で勝利したお祝いでジュースを飲まされる、(イジワールのききめをなくすクスリを持ってきた)ドラえもんに肩をたたかれ、最終的には失禁に追い込まれている。このようにあらゆる不運が重り、また効き目をなくす薬を持ってくるという善意すら最後の意地悪に変わってしまうという危険性も持っているのである。間違っても自分で飲んではいけない[3]。
エピソード
漫画のエピソードとしての『悪魔のイジワール』は『小学三年生』の1983年9月号が初出であり[要出典]、単行本としてはてんとう虫コミックス36巻に収録されている[1]。またアニメ版は以前に放送された後、1996年の年末にはテレビ朝日の年末恒例番組『ドラえもんスペシャル』で再放送されている[4]。
内容としてはドラえもんとのび太の喧嘩から始まり、のび太のわがままさに我慢の限界を迎えていたドラえもんが悪魔のイジワールをのび太に対して使用しようとするが、そこで自分のしようとしていた事の恐ろしさに気付いたドラえもんは頭を冷やすため机の引き出しの中(恐らくタイムマシン)から外出してしまう。しかし我に返ったドラえもんとは対照的にそれを聞いていたのび太は他人に意地悪をする薬だと勘違いしてこれを使ってドラえもんに意地悪をしようと悪魔のイジワールを飲んでしまう。ドラえもんはそれに気付いて止めるが、既にのび太はこれを飲んだ後だった。のび太は助けを求めるが、ここで二人は再び決裂。のび太は一人で意地悪に怯える事となるが[要出典]、この後は前述の通りである。トイレに行こうとしたらママにお使いを頼まれ、公園のトイレでは担任の説教や団体旅行客による占領、そして草むらで立ちションしようとした所へ静香が通りかかり、一緒に歩くうちにやジュースを飲まされ、最終的に悪意の無いドラえもんの腰への一撃で漏らしてしまうのだった[4]。
イジワールのききめをなくすクスリ
関連するひみつ道具としてイジワールのききめをなくすクスリ(いじわーるのききめをなくすくすり)があり、これはその名の通り悪魔のイジワールの効果を無効化するためのものである。悪魔のイジワールは前述のように非常に効果が強く、作中ではおしっこを漏らす程度の被害で済んだが、場合によってはより深刻な被害が出る可能性もあるためイジワールを使用する際には必ず最初から揃えておきたい薬である[独自研究?]。なおその事に関してはイジワールより遅れて開発されたという考察[誰によって?]もある[要出典]。とはいえ作中ではこの薬が使用される直前でのび太が漏らしており、前述のようにこれを使用するまでイジワールの効果が継続し善意すら意地悪に変わるイジワールの効果を本当に消せるのかは不明である[5]。
関連項目
『悪魔のイジワール』の作中で使用されているイジワール等以外のひみつ道具
脚注
- ^ a b “てんとう虫コミックス(35巻:悪魔のイジワール)”. ドラえもん秘密道具データベース (2012年4月10日). 2024年11月18日閲覧。
- ^ “1325.悪魔のイジワール”. ドラえもん ひみつ道具完全大図鑑 (2018年9月1日). 2024年11月18日閲覧。
- ^ “悪魔のイジワール”. ドラニュー (2020年8月24日). 2024年11月18日閲覧。
- ^ a b “その7(1997.4.21)偉大なる漫画家の意外な一面?…”. 太子橋いまいち (1997年4月21日). 2024年11月18日閲覧。
- ^ “イジワールのききめをなくすクスリ”. ドラニュー (2020年8月25日). 2024年11月18日閲覧。
悪魔のイジワール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 09:33 UTC 版)
「ドラえもんのひみつ道具 (ああ-あと)」の記事における「悪魔のイジワール」の解説
悪魔のイジワール(あくまのイジワール)は、「悪魔のイジワール」(てんとう虫コミックス35巻に収録)に登場する。 トゲの付いた丸いフラスコが容器となっている飲み薬。誰かにいじわるをしたい時に使用する。これを飲んだ者に対して、周囲の人々が寄ってたかっていじわるをするようになる。 周囲に意図はなくても、偶然や不運の積み重ねが「いじわる」の形になる。たとえば、外出しようとしたら家のすぐ前で車が故障していて外に出られなくなるなど。その恐ろしさは、ドラえもんが冷や汗を流して震え上がるほど。 イジワールのききめをなくすクスリ 「悪魔のイジワール」の効果を消すのに必要な薬。これを飲まない限り効果は消えない。作中ではこれを持って来たドラえもんが、イジワールを飲んだのび太に最後のいじわるをしてしまう形になった。
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