引渡し要件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/22 00:36 UTC 版)
犯罪人引渡し理由となる犯罪が、その行為がなされた時点で引渡し請求国と被請求国の双方の刑法で同等の刑罰が科される重大犯罪(殺人、放火、窃盗、文書偽造など)であることが要件とされる。これを双方可罰性の原則という。ただし、すでに訴追を受けた犯罪行為に関しての引渡し請求は、双方可罰性を満たすとしても拒否される(自由権規約第14条第7項)。 また、請求国は引渡された犯罪人に対して、相手国の同意がない限り引渡し理由とした犯罪以外の理由で訴追してはならず、また請求時点で定められていた請求国の法令以上に重い刑罰を科してはならない。これを特定性の原則という。
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