店火消
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 01:29 UTC 版)
店火消(たなびけし)は、町人が自身で組織した火消。 幕府は町人地の火事に対し、慶安元年(1648年)に「各町に人足を10人ずつ備えておくこと、消火に参加したものには褒美を・参加しなかったものには罰を与える(要約)」との触を出した。こうして火事の際に動員された町人を店火消あるいは駆付火消(かけつけびけし)と呼ぶ。しかし、武家火消のように制度化されたものではなかった。 明暦の大火後の万治元年(1658年)、南伝馬町など23町が火消人足167人を集め、共同で消火に当たる取り決めの火消組合を設ける。この火消人足は町名と印のついた羽織を着用するなど、後の町火消の原型といえる。幕府もこの火消組合を認め、他の地域にも同様の活動を求めた。しかし、火消人足の常時雇いは負担が大きいことから、23町以外には広がりを見せなかった。
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