年寄株問題
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年寄株問題(としよりかぶもんだい)とは、日本相撲協会の役員になるために必要な資格である年寄名跡(年寄株)の売買、譲渡にからむ権利関係のことで、1998年には協会の役員人事が大荒れになった。
- ^ 【出島】異能のスライム力士!曙よりも嫌だった! 貴闘力部屋 2023/11/11 (2023年11月30日閲覧)
- ^ 『大相撲中継』2017年6月18日号93ページ
- ^ 相撲協会:親方の座がら空き 埋まらない11名跡 毎日新聞 2013年12月14日 08時00分(最終更新 12月14日 08時27分)
- ^ ただし、11名跡全てが元親方や遺族が保有していたものではなく5名跡は現役力士が保有していた。
- ^ なお、年寄は後継者任命権や年寄名跡継承者から顧問料や指導料を受け取ることが認められている。元関脇・逆鉾死去で注目 年寄株「井筒」の継承者は?(NEWSポストセブン)
- ^ 公益財団法人日本相撲協会 平成30年度事業報告書
- ^ 16代振分が13代東関の死去に伴い東関部屋を継承するため14代東関を襲名した際に、規定により振分株は所有が出来ないため協会所有株となった。
- ^ 19代立田川が20代錣山の死去に伴い錣山部屋を継承するため21代錣山を襲名した際に、規定により立田川株は所有が出来ないため協会所有株となった。
- ^ a b c d 20代佐ノ山が13代九重の死去に伴い九重部屋を継承するため14代九重を襲名した際に、千代鳳が佐ノ山を取得したと報道されていたが、引退して襲名した際、佐ノ山の名が24代春日山(平年寄の中で一番下位)の下ではなく21代桐山(一時的襲名年寄の中で一番下位)の下に名前が置かれたため佐ノ山は所有しておらず協会所有株となっていることが判明した。その後、2023年7月21日に引退して佐ノ山を襲名した元千代の国の名は18代荒磯(平年寄の中で一番下位)の下になり、千代の国が現役引退時もしくは現役中(なお、千代の国引退時の公式発表は「継承・襲名」ではなく「襲名」のみであった)に佐ノ山を継承(取得)していたことが判明した。
- ^ 『相撲』2014年2月号17頁
- ^ 公益財団法人日本相撲協会 平成29年度事業報告書
- ^ 2024年3月場所開催時点で未襲名年寄株が1株、一時的襲名が9名、現在の所有者が現役力士ではない年寄株が6株、参与が7人となっており、これまで停年時に再雇用を選択しなかった年寄は4名(部屋の継承のため停年2日前に退職をした荒汐を含む)のみとなっている。
- ^ 2023年1月に井筒(元豊ノ島大樹)が、2024年4月に振分(元佐田の富士哲博)が相撲協会を退職した。
- ^ 2022年5月場所後に松鳳山裕也(最高位小結、幕内在位51場所)、2022年11月場所中に千代大龍秀政(最高位小結、幕内在位58場所)、2023年5月場所直前に逸ノ城駿(最高位関脇、幕内在位47場所、モンゴル出身だが2021年9月に日本国籍取得)、2024年3月場所中に照強翔輝(最高位前頭3枚目、幕内在位22場所)が襲名基準を満たしていたが、名跡を取得できずに引退している。
- ^ “豪栄道の奇妙な引退、協会理事選の駆け引きに使われた可能性|NEWSポストセブン”. 週刊ポスト. (2020年2月3日) 2020年9月5日閲覧。
- ^ 2024年3月場所では新規部屋創設資格者の基準を満たしている元大関が平幕に4人。年寄襲名基準(三役、関取在位28場所)を満たしている元幕内経験者が幕下以下に8人いる。
- ^ 引退後を見据え白鵬が手を出す「呪われた間垣株」 相場は2億円(2/4ページ) NEWSポストセブン 2021.03.23 11:00 (2021年9月11日閲覧)
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