市道山とは? わかりやすく解説

市道山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/25 07:23 UTC 版)

市道山
2024年12月
標高 795.13 m
所在地 日本
東京都あきる野市西多摩郡檜原村
位置 北緯35度41分23.4163秒 東経139度10分10.4839秒 / 北緯35.689837861度 東経139.169578861度 / 35.689837861; 139.169578861座標: 北緯35度41分23.4163秒 東経139度10分10.4839秒 / 北緯35.689837861度 東経139.169578861度 / 35.689837861; 139.169578861
山系 奥多摩
種類 山塊
市道山の位置
プロジェクト 山
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市道山(いちみちやま)は、東京都西多摩郡檜原村あきる野市境、奥多摩山域にある標高795.1mので、北と南を結んだ交易の峰である。東京都の奥多摩山域の代表的な山の一つで、多摩百山に選ばれており、戸倉三山の1つである。

高尾山から北上すると、高尾山、城山小仏峠景信山堂所山明王峠陣馬山(陣場山)、和田峠醍醐丸市道山臼杵山と続く(奥高尾縦走路)。

概要

山頂は、やや狭いものの岩盤がベンチのように露出している。訪れる人は、少ないが山頂からは、刈寄山と五日市の市街地、関東平野の向こうに筑波山、笹尾根の連行峰が望まれる。所要時間は、陣馬山が高尾駅からバスで、終点「陣馬高原下」まで37分、徒歩1時間20分に対して、市道山は「関場」まで25分、徒歩2時間15分[1]である。頂上にはトイレや売店は無い。

歴史

  • 昭和の頃まで、歩行距離は短いが、檜原村の嫁取坂(よめとりざか)と呼ばれる急勾配の尾根道を、檜原村から大勢の若者が生糸を担ぎ市道山を越えて、醍醐を経て八王子に運んだ。また、山仕事のない冬季に八王子に檜原村の若者が出稼ぎにと、人々が行き来していた。このことにより男女の縁を結んだことで、檜原村からの登山道を嫁取坂と呼んだ。[2]
  • 日本山岳スポーツ協会主催の「日本山岳耐久レース(24時間以内)~長谷川恒男CUP」(ハセツネCUP)のコースの一部になっている。

山名の由来

  • 市道山と呼ばれてのは、八王子から五日市で開かれていた市に、交易のために通ったことに由来する。なお、山頂から五日市への下山路は、廃道になっている。[2]

登山

入山峠(八王子市、2016年9月)

登山道

  • 今熊山登山口ルート
今熊山[3]を経て、入山峠、市道山~醍醐丸を経て和田峠・陣馬山から「陣馬高原下」[4]に至る。
八王子八峰登山大会』のルートは今熊バス停~今熊山~刈寄山~市道山~醍醐丸~陣馬山~景信山~城山~高尾山~高尾山口駅である。距離32.5km、所要時間10時間である[5]
  • 嫁取坂(よめとりざか)ルート
JR武蔵五日市駅より西東京バス「払沢の滝入口経由 数馬行」(五滝10)にて「笹平」バス停下車(30分)、徒歩登り1時間30分・下り1時間10分[6]
  • 醍醐登山道ルート
JR中央本線京王電鉄京王高尾線高尾駅北口より西東京バス「[霊園32] 陣馬高原下」行で「関場バス停留所」下車。陣馬街道と分岐する醍醐林道に行く。醍醐林道の起点から間もなく(2分)、林道ににく沢に入る(15分)。醍醐登山道の出合を登ると旧醍醐峠(30分)。それより25分で山頂に着く。
  • 和田峠ルート
JR中央本線京王電鉄京王高尾線高尾駅北口より西東京バス「[霊園32] 陣馬高原下」行で終点下車。和田峠を経て、醍醐丸から吊尾根を行く。

参照

  1. ^ 登山ルート / 関場バス停から市道山のピストン”. 名山Navi. 2025年1月25日閲覧。
  2. ^ a b 笹平から嫁取坂、市道山、臼杵山、元郷/急勾配の嫁取坂を越え、失われた三角点の市道山へ/”. 公益社団法人 日本山岳会・東京多摩支部. 2025年1月22日閲覧。
  3. ^ 今熊山”. 八王子市. 2023年5月21日閲覧。
  4. ^ 陣馬高原下発高尾駅北口行バス時刻表”. NAVITIME (2023年5月17日). 2023年5月27日閲覧。
  5. ^ 八王子八峰登山”. 高尾通信. 2023年5月21日閲覧。
  6. ^ 山と高原地図 23.奥多摩 2013 昭文社

関連項目

外部リンク





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