嶽本野ばらによる愛好家の考察
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 05:46 UTC 版)
「ロリータ・ファッション」の記事における「嶽本野ばらによる愛好家の考察」の解説
嶽本野ばらは乙女のカリスマなどと呼ばれているが 自分にはリーダーシップはなく、またロリータを先導しようとしても無理であり、ロリータは自分勝手に生きていくもので、自分が納得できないことに対しては全く聞く耳を持たないため、ロリータ同士が一致団結することはあり得ないと書いている。また、嶽本野ばらは同じロリータでも奈良美智の描く少女イラストを「可愛い」と誉めそやすロリータは理解できず、困ってしまうと書いている(可愛いと認めはしないが、奈良美智の描く少女像は「僕の描き出す乙女の姿と酷似している。」と多少は肯定しており、彼の奈良美智に対する嫌悪感は同族嫌悪である、と述べている。)。また、それぞれのロリータが自身の中に自分で作り上げたロリータとして生きるための定義を持っており、ロリータはその定義に従い、これは好き、これは嫌い、これは可愛く、これは可愛くないと様々なものを選別していくのがロリータである。しかし、なぜか流儀は違えど全てのロリータがこよなく愛するものが奇跡的に存在しており、それがルイス・キャロル著の「不思議の国のアリス」であるという。しかし、嶽本野ばらによればアリスはロリータのバイブルではなく、本の内容よりも、ロリータの関心を引いているのはマクミラン社から出されたオリジナル版の「不思議の国のアリス」に付けられたジョン・テニエルによる挿絵の方であると書いている。
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