山陽電気鉄道820・850形電車とは? わかりやすく解説

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山陽電気鉄道820・850形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/26 14:00 UTC 版)

山陽電気鉄道820・850形電車(さんようでんきてつどう820・850がたでんしゃ)は、過去に存在した山陽電気鉄道特急用電車(のち通勤形に格下げ)で、1948年から1949年にかけて製造された、800形[1]12両と、1950年に製造された850形6両で構成される、日本の私鉄電車としては第二次世界大戦後初のロマンスカーとして有名な車両である。


  1. ^ 正式な形式称号は800形であるが、一般には初号車の車両番号を採って820形と呼称される。
  2. ^ 山陽電気鉄道 2001, p. 10.
  3. ^ A'形は2,800 mm幅のA形を地方鉄道建設規定に従い、2,740 mm幅に縮小したモデルで、基本的にはそれ以外の仕様差は存在しない。
  4. ^ ただし各扉に隣接する座席はシートピッチの関係もあって固定クロスシートとなっている。
  5. ^ この経験は、後に荷重上限の制約の厳しいBW 78-25A台車を流用することが大前提であった250形の製造の際に大きく役立つこととなったとされる。
  6. ^ OK-1・2はそれぞれ国鉄モハ63形とオロ41形で試験された。なお、続くOK-4(OK-IV)はOK-3と大差ない設計であったが、国鉄形式DT29を与えられてクモヤ93000に装着され、狭軌最高速度記録175km/hをマークしたことで知られている。
  7. ^ 端子電圧750 V時1時間定格出力93.3 kW、定格回転数900rpm。他社では湘南電気鉄道デ1形に同系のMB-115-AFが大量採用されたことが知られる。
  8. ^ 端子電圧750 V時1時間定格出力142 kW、定格回転数870rpm(全界磁)。
  9. ^ この時期の山陽側の優勢と本形式の好評ぶりは、翌年に850形6両が増備されていることからも容易にうかがえる。また、850形で軽量化と高出力化に重点を置いた改良が施されたことには、強力なC62形を牽引機に抜擢して速度面での優位性を武器としたこの区間列車への対抗措置という意味合いがあった。
  10. ^ この状態での826・827編成の走行性能は、850形と同等の軽量車体に140 kW級大出力電動機を組み合わせたため、本来の820形はおろか850形や700形と比較しても大きく上回ることになる。なお、一般車であった712・713は、こちらも被災時点で新造からわずか5年しか経過していなかったが、1952年9月25日付で廃車となった。同編成の機器の大半は2000系の就役開始まで826・827に装着された後、新造の19m級2扉クロスシート車体を備える2700系第1編成に転用されており、1950年代の山陽電気鉄道が看板電車であるロマンスカーの復旧・整備を最優先していた状況が鮮明となっている。
  11. ^ もっとも、1970年代前半までは神戸高速線内発の急行運用につくこともあった。
  12. ^ 中にはウィンドウシルが乗務員扉にまで回され閉塞された車両さえ存在した。


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