山田外美代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/28 10:38 UTC 版)
山田 外美代(やまだ とみよ、1949年4月12日 - )は、「万博おばあちゃん」として知られている日本人女性[1][2][3]。中国でも「世博奶奶(万博おばあちゃん)」として知られている。
略歴
1949年、石川県に生まれる。5歳の時に愛知県瀬戸市に移住。瀬戸市役所勤務時代の1970年、同僚とともに大阪万博を訪問した。
2005年、自宅近くで開催された愛・地球博には、かかりつけ医の勧めで毎日通うようになり、3月25日から9月25日までの会期185日間を皆勤した[2]。
2008年にはスペインのサラゴサ国際博覧会に約10日間通い[4]、2010年の上海万博では開幕日から閉幕日までの184日間、毎日来場。現地では「世博奶奶(万博おばあちゃん)」の愛称で親しまれ [3][5]、閉幕日の温家宝首相演説でも言及された。上海万博では台北館館長から台北国際花の博覧会へ招待されている[6]。
2012年の麗水国際博覧会でも93日間皆勤[3][7]。2013年3月には、韓国の五松(オソン)で開催される「2013五松化粧品・ビューティー世界博覧会」の名誉広報大使に任命された[8]。
2015年のミラノ万博には約2週間通った。2017年のアスタナ国際博覧会では、開幕前にアスタナ万博公社から大使に任命され、会期中は約20日間通った。[9]。
2021年4月5日、2020年東京オリンピックの聖火リレーで瀬戸市役所付近を走行[2]。2021〜22年のドバイ万博にも約1週間通った。
2025年の大阪・関西万博では、開幕直前に此花区から「此花区万博広報大使」を委嘱された[10]。5月28日、開幕46日目に全てのパビリオン(同日時点で開館していないネパール館とアンゴラ館を除く82館)を制覇。最後に訪れたオランダ館で記念セレモニーが行われ、在大阪オランダ総領事のマーク・カウパースから案内を受けた[11]。同日には「大阪観光局万博PR大使」に就任した[12]。
2025年9月5日、万博来場日数が通算648日に達し、「万博を訪れた最多日数(most days visiting expos)」としてギネス世界記録に認定。認定式は大阪・関西万博のスイス館で行われた[13][14]。
脚注
- ^ “万博おばあちゃん、ドバイ万博でウクライナ館訪問 「2030年、ウクライナで会えますように」:中日新聞Web”. 中日新聞Web. 2023年4月28日閲覧。
- ^ a b c “医療従事者に恩返し、瀬戸市を走った「万博おばあちゃん」”. 読売新聞オンライン (2021年4月6日). 2023年4月28日閲覧。
- ^ a b c “愛知)万博おばあちゃん、大阪で瀬戸PR 交流大使再任:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2020年3月9日). 2023年4月28日閲覧。
- ^ 「行けば行くほど新しい出会いや発見がある」…温家宝首相から礼状届いた「万博おばあちゃん」語る
- ^ 中日新聞:「万博おばあちゃん」皆勤賞 上海で最も有名な日本人に Archived 2010年11月2日, at the Wayback Machine.
- ^ 「万博おばさん」山田外美代さんが台湾の花博覧会に参加
- ^ メーテレ:「万博おばあちゃん 韓国・麗水万博も皆勤賞
- ^ 読売新聞:「万博おばあちゃん」名誉大使に 韓国で5月、化粧品世界博
- ^ カザフの万博大使に任命 愛知の67歳
- ^ 万博おばあちゃんが「此花区万博広報大使」に就任!
- ^ 『万博おばあちゃん、全館制覇 オランダ館で記念セレモニー』 2025/05/28 日本経済新聞 夕刊11面
- ^ 万博おばあちゃんが大阪観光局万博PR大使に就任!
- ^ Masakazu Senda「万博通い続けて648日 「万博おばあちゃん」ギネス世界記録認定」『ギネス世界記録』2025年9月5日。2025年9月5日閲覧。
- ^ 「76歳「万博おばあちゃん」ギネス世界記録認定 70年大阪万博から8カ国11会場を計648日」『日刊スポーツ』2025年9月5日。2025年9月5日閲覧。
関連事項
- 山田直稔 - 通称・オリンピックおじさん
- 2005年日本国際博覧会
- 上海国際博覧会
- 山田外美代のページへのリンク