層状給気機関
層状給気方式を用いたエンジン。副燃焼室式と単一燃焼室式がある。前者は燃焼室を主と副に分け、副室に濃混合気を、主室に希薄程合気を供給する方式で、副室で点火された濃混合気はトーチとなって主室に吹き出し、主室の希薄混合気を燃焼させる。1958年、ソ連(現・ロシア)で航空機用機関として、トーチ点火機関の名で発表され、その後自動車用としても採用された。日本では、73年にCVCCと名付けられたエンジンがアメリカのマスキー規制適合第1号として本田技研工業から導入された。後者は、高圧噴射システムと組み合わせた直接噴射層状給気方式が種々開発されている。
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