小林勝人とは? わかりやすく解説

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小林勝人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 04:51 UTC 版)

小林 勝人(こばやし かつんど[1]生年不詳 - 1992年ごろ没[2])は、日本中国哲学研究者。岩波文庫孟子』の訳者として知られる[3]

経歴

福島県出身[4]。1931年(昭和6年)、東北帝国大学支那学第一講座(後の中国哲学科)卒業[5][6]。卒業論文は『列子小考』[6]武内義雄青木正児滝川亀太郎の指導を受ける[6]

1936年(昭和11年)、武内義雄と共訳名義(実際は小林の単訳)で岩波文庫孟子』を刊行[7]。1939年(昭和14年)、岩波から『列子』の訳を依頼されるが戦禍や病のため保留となる[6]

1961年(昭和36年)、東洋大学で博士論文『列子の研究』により文学博士[1][8]

1968年(昭和43年)から1972年(昭和47年)、岩波文庫『孟子』を単訳名義・上下二巻で増補再刊。

1972年(昭和47年)から1978年(昭和53年)、東洋大学中国哲学専攻教員[9]

1981年(昭和56年)、明治書院から単著『列子の研究』を刊行[8]

1987年(昭和62年)、岩波文庫『列子』を刊行。

備考

岩波文庫『孟子』(上巻1968年・下巻1972年)は、21世紀現代まで数十を重ねており[3]、細かな校訂が評価されている一方[10]訓読がくだけすぎている[3]宇野精一の訳注を剽窃無断転載)している[11]、という批判がある。

『列子』に関しては、カントの哲学と比較する後書を附している。

訳著

脚注

  1. ^ a b 小林勝人『列子の研究』 東洋大学〈文学博士 報告番号不明〉、1961年。 NAID 500000322319https://id.ndl.go.jp/bib/000007826380 
  2. ^ 『日本中国学会便り』1992年第2号、2頁。
  3. ^ a b c 吾妻 2001, p. 79.
  4. ^ 東北帝国大学一覧 昭和3年4月至4年3月 - 次世代デジタルライブラリー”. 2023年6月17日閲覧。
  5. ^ 東北大学五十年史 下』1960年、1237頁。NDLJP:9548029/123
  6. ^ a b c d 小林勝人 1981, p. 5
  7. ^ 武内義雄「はしがき」『孟子』6頁。NDLJP:2970885/5
  8. ^ a b 小林勝人 1981, p. 6
  9. ^ 東洋大学『部局史編』東洋大学創立百年史編纂委員会東洋大学井上円了記念学術センター〈東洋大学百年史〉、1993年5月、561頁https://toyo.repo.nii.ac.jp/records/7942 
  10. ^ 吾妻 2001, p. 84.
  11. ^ 吾妻 2001, p. 83.

参考文献




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