女心 (ヨーゼフ・シュトラウスの曲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/22 13:59 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動『女心』(おんなごころ、ドイツ語: Frauenherz)作品166は、ヨーゼフ・シュトラウスが作曲したポルカ・マズルカ[1]。
楽曲解説
1864年9月6日、フォルクスガルテンにおいて、ワルツ『オーストリアの村つばめ』(作品164)とともに初演された[1]。曲名が具体的に何を示しているかは不明。ヨーゼフ・シュトラウスは愛する妻カロリーネのためにこの曲を書いたのだ[2]、ともいわれるが、ワルツ『オーストリアの村つばめ』がアウグスト・ジルバーシュタインの小説の名前を借りているように、小説『オーストリアの村つばめ』のヒロインの心情を示しているのだろうか[3]、と推察する声もある。
洗練された優美なリズムを持つポルカ・マズルカで、増田芳雄は「踊りのためでなく、むしろ”詩”のような曲」と評している[2]。同時に初演されたこの『女心』と『オーストリアの村つばめ』はともにヨーゼフの代表作として知られるようになり、作曲者が急逝してから3か月後に催された追悼式(1870年10月18日)の際にも、兄であるヨハン・シュトラウス2世の指揮のもとで揃って演奏されている[4]。
構成
冒頭部(Eingang)、主部(Polka-Mazur)、中間部(Trio)、終結部(Schluss)からなる。
冒頭部A
中間部
ニューイヤーコンサート
| 開催年 | 指揮者 | 備考 |
|---|---|---|
| 1953年 | クレメンス・クラウス | |
| 1957年 | ヴィリー・ボスコフスキー | |
| 1961年 | ヴィリー・ボスコフスキー | |
| 1968年 | ヴィリー・ボスコフスキー | |
| 1974年 | ヴィリー・ボスコフスキー | |
| 1981年 | ロリン・マゼール | |
| 1997年 | リッカルド・ムーティ | |
| 2010年 | ジョルジュ・プレートル |
脚注
- ^ a b ケンプ(1987) p.100
- ^ a b 増田(2003) p.151
- ^ CD『ヨーゼフ・シュトラウス・ポルカ集/ボスコフスキー指揮』解説書より「女心」(解説:保柳健)
- ^ 若宮由美「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート 2015 シュトラウス家の「第三の矢」、末弟エドゥアルトのポルカ! 曲目解説」より、ワルツ〈オーストリアの村つばめ〉
参考文献
- ピーター・ケンプ 『シュトラウス・ファミリー:ある音楽王朝の肖像』 木村英二訳、音楽之友社、1987年10月。ISBN 4276-224241。
- 増田芳雄「ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツのシューベルト」(帝塚山大学『人間環境科学』第12巻、2003年)
外部リンク
| 音楽・音声外部リンク | |
|---|---|
| 全曲を試聴する | |
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- ポルカ・マズルカ『女心』の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト。PDFとして無料で入手可能。
- Josef Strauss Frauenherz / Polka mazurka op. 166 (1865) - ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団(WJSO)による解説。
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