太陽系外の孫衛星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/14 13:50 UTC 版)
2019年時点では、太陽系外惑星は多数発見されているものの、存在が確認された太陽系外衛星は存在しない。ただし太陽系内に衛星が多数存在することから系外衛星の存在も普遍的なものだと考えられており、それらの中にはさらに孫衛星を持つものもあると期待されている。 系外衛星の候補天体としては、ケプラー1625bの周囲を公転していると思われるケプラー1625b Iが2018年に報告されている。これが実際に系外衛星だった場合は海王星程度の大きさを持つとされている。太陽系内の孫衛星の存在可能性の研究と同様の推論から、この系外衛星候補も原理的には大きな孫衛星を長期間安定に保持できる余地があると推測されている。また想定される衛星の質量が大きいため、孫衛星はベスタやケレス程度の比較的大きなものまで安定に存在できると見積もられている。ただしケプラー1625b Iの軌道は大きく傾いている可能性があることが指摘されており、これは孫衛星の軌道安定性には不利に働くと考えられる。
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