弁才天
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弁才天(べんざいてん、梵、巴: Sarasvatī[1][2]、巴: Sarassatī[2])は、仏教の守護神である天部の一つ。ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティーが、仏教に取り込まれた呼び名である。神仏習合によって神道にも取り込まれ、様々な日本的変容を遂げた。
注釈
- ^ ただし、胎蔵曼荼羅では外金剛院・西方に配され、龍族の王でもある水天の眷属に位置付けられている。
- ^ 2臂の宇賀弁才天の場合は、その持物は「剣」と「宝珠」で荼枳尼天と同様である。
- ^ 『金光明経』では「山深く険しい所、洞窟および河辺、大樹や叢林に住す」と説かれる。
- ^ 江戸市井の弁天信仰に基づく。本所・江島杉山神社一ツ目弁天、洲崎・洲崎神社浮弁天、滝野川・松橋弁天(現存せず)[7]、深川・冬木弁天堂、上野不忍池・中島弁天堂(中之島は竹生島に准えた人工島である)、東大久保・厳島神社抜弁天
- ^ 江島神社弁天堂、浅草寺弁天山、東海寺 (柏市)布施弁天
- ^ 天川村の弁財天は普段公開がなく、60年に1度の御開帳の時だけの拝見となる。その時には能楽を始め『例大祭』が行われ全国各地から観光客や信者が天川村へ参拝へ参る。天河大弁財天社は芸能関係者の信仰が多く、著名人が東京を始め全国各地からもたくさん参詣に来る。最近の御開帳は2008年7月18日。
出典
- ^ a b c 定方 晟「弁才天」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)、小学館。
- ^ a b 水野弘元『増補改訂パーリ語辞典』春秋社、2013年3月、増補改訂版第4刷、p.346
- ^ a b c d e 弁才天の性格とその変容 宿神の観点から山田雄司、日本史学集録,17,8-26 (1994-12-01)
- ^ 重要文化財 木造弁才天坐像 1躯 - 鶴岡八幡宮、2021年5月28日閲覧。
- ^ 「長谷寺の弁天窟」、2019年2月16日閲覧。
- ^ 『和漢三才図会』巻第79。
- ^ [1]
- ^ a b 坂内龍雄「真言陀羅尼」、平河出版社、2017年4月第30刷、p214。
- ^ a b c 「印と真言の本」、学研、2004年2月、p123。
- ^ 坂内龍雄「真言陀羅尼」、平河出版社、2017年4月第30刷、p326。
- ^ 弁財天を祀る神社とお寺
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