外部キャッシュ
【英】external cache
外部キャッシュとは、キャッシュメモリの中でもCPUとメインメモリの間に設置されたキャッシュメモリのことである。
メインメモリの動作は、CPUの動作に比べると時間がかかる。そのためCPUがメインメモリから逐次データを呼び出していると遅延が生じてしまう。ここで、使用頻度の高いデータを小容量ながら高速なキャッシュメモリに一時的に保存することで、CPUの処理速度を高めることができる。
CPUは、その内部にもキャッシュメモリを搭載しているため、以前は、CPU内部のキャッシュメモリを内部キャッシュ(1次キャッシュ)、外部に設置されたキャッシュメモリを外部キャッシュ(2次キャッシュ)と呼んで区別してきた。
しかし、LSIの高集積化に伴ってCPU内に複数のキャッシュを持つことが増えているため、2次キャッシュが外部キャッシュであるとは限らない。3次キャッシュまで内部に備えるCPUが登場する中で、むしろ外部キャッシュを設けない設計が一般的になっている。
- 外部キャッシュのページへのリンク