外装下段
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 21:05 UTC 版)
寄進者ヨドクス・フィエトと洗礼者ヨハネ。 寄進者エリザベト・ボルルートと福音記者ヨハネ。 外装下段の4人の人物像はみな壁龕の中に描かれている。両端のパネルには『ヘントの祭壇画』の制作依頼主で、この祭壇画を洗礼者ヨハネ教会に寄進したヨドクス・フィエトとエリザベト・ボルルートの夫妻が描かれている。内側のパネルに彫像であるかのようにグリザイユで描かれているのは、洗礼者聖ヨハネと福音記者聖ヨハネである。彫像のように表現することによって、この二人の聖人がこの世ならざるものであり、ひざまずいて手を合わせながら一心に祈りを捧げるヨドクス夫妻の前に現出した幻影であることを示唆している。他のパネルの人物像の多くと同じく、下段のパネルに描かれた人物像も右上からの光に照らし出されている。人物像が象る影がこれらのパネルに深みを与える写実表現となっている。
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