夏焼第二隧道とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 夏焼第二隧道の意味・解説 

夏焼第二隧道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/08 05:02 UTC 版)

夏焼第二隧道(なつやけだいにずいどう)は、静岡県浜松市天竜区水窪町大嵐の静岡県道288号大嵐佐久間線上に存在するトンネルである。延長1,233m。ここでは付近にある夏焼第一隧道にも触れる。

夏焼第一隧道(手前)および夏焼第二隧道(2011年7月)
夏焼集落。右側の谷部に隧道の南側坑口が位置する(県道1号より、2011年7月)

詳細

1936年(昭和11年)に、三信鉄道白神駅(現在廃駅) - 大嵐駅間に建設した夏焼隧道(トンネル)で、竣工当時の延長は4,062.30フィート (1,238m) だった。

その後、日本国有鉄道飯田線のトンネルとして使われていたが、1955年(昭和30年)11月1日佐久間ダムの建設に伴う同線の付け替えにより廃止となり、道路トンネルに転用された。また、転用に当たって、佐久間湖満水時の水没を防ぐため5m嵩上げするように南側(佐久間側)から100mほど掘り直された。内部は照明が少なく常に薄暗い。大嵐側から200mほどの地点には横穴があり、ところどころに退避坑が残っている。 佐久間湖満水時の水面は標高260mなのに対し、トンネル南側の標高は263mのため、異常増水時は水没の恐れがあり、1960年(昭和35年)頃に水没したことがあるという。

トンネルの南側坑口には夏焼集落が存在する。集落以南の県道288号は廃道となっているため、本トンネルが集落への唯一のアクセス路となる。

夏焼第一隧道 

この隧道の大嵐側には、全長98.6mの夏焼第一隧道が存在する。生い立ちは同じで、掘り直しなどは行われておらずほぼ原形を留めている。 なお、飯田線時代は栃ヶ岳隧道と呼ばれていた。

この2つの隧道の間には栃ヶ沢橋梁が存在していたが、現在ごと埋められてしまったようである。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「夏焼第二隧道」の関連用語

夏焼第二隧道のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



夏焼第二隧道のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの夏焼第二隧道 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS