夏悦とは? わかりやすく解説

夏説

(夏悦 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/02 14:23 UTC 版)

夏 説[1](か えつ/か せつ、? - 紀元前205年)は、末から楚漢戦争期の武将。陳余の腹心。

概要

紀元前207年に、鉅鹿の戦いで秦の章邯を撃破された後に陳余が盟友の張耳と仲違いして、南皮県に隠棲して漁業に営んだときに共にした。やがて、項羽が陳余の功績を聞いて、彼を南皮県付近の三県の領主に封じた。

しかし、陳余はこれに不満を持ち、田栄が項羽の言いなりになって膠東王として赴任した従子の田巿を殺害して、自ら斉王となり項羽に反旗を翻したことを聞いた陳余は夏説を田栄のもとに使者として派遣させて、田栄に謁見した夏説は「天下の盟主としての項羽のやり方には問題があります。自分に臣従した者を要衝地である王に封じて、以前の王を僻地に追いやりました。そのためにかつての趙歇は辺鄙な代の王に左遷されております。斉王さま、なにとぞ私どものために兵をお貸しくださいませ。さすれば南皮県周辺は斉の藩屏となりましょうぞ」と説いた。田栄も味方が必要であったので、快く夏説に斉兵を貸し与えた。陳余は、南皮県付近の三県の軍勢と斉の援軍を併せて、信都にいた常山王張耳を襲撃して、張耳の一族を皆殺しし、辛うじて逃亡した張耳・張敖父子は劉邦を頼った。

やがて、陳余は項羽によってに追いやられた趙歇を信都に迎えて、陳余自身は代王となったが、自らは趙のとなり腹心の夏説に代の相に任命して、代に赴任させた。

紀元前205年秋9月に、夏説は漢の上将軍韓信の討伐を受けて、その副将の曹参と鄔の東方で戦うが、大敗して敗走するも閼与で捕虜になって斬首された。

脚注

  1. ^ 古典小説『西漢演義』では、夏悦と表記されている。

参考文献

  • 史記』張耳・陳余列伝、曹相国世家

夏悦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 23:41 UTC 版)

大水滸シリーズの登場人物」の記事における「夏悦」の解説

岳飛伝更迭され韓世忠代わる南宋水軍総帥として、許礼推薦受けて選ばれ将校。額に横一文字刃傷がある。堅実な性格陳武組んで水軍再建開始する

※この「夏悦」の解説は、「大水滸シリーズの登場人物」の解説の一部です。
「夏悦」を含む「大水滸シリーズの登場人物」の記事については、「大水滸シリーズの登場人物」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「夏悦」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「夏悦」の関連用語

夏悦のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



夏悦のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの夏説 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの大水滸シリーズの登場人物 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS