壁式小便器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 22:47 UTC 版)
公園などの公衆便所や鉄道駅の構内など小便器の場合、古い施設では混雑時に複数人同時に並んで用が足せるように、個別の便器がなくタイル張りやコンクリートの壁(便器は存在しないが、便宜上「壁式小便器」と呼ばれたりする。壁のみがあり〈仕切板が存在する場合もある〉、その壁に尿が当たって下の溝に流れる形態である)、あるいはFRP製の壁のような便器がある。その場合は人の立つ場所が一段高くなっており、向かい側の溝に流す形で、水洗式の場合でもその壁に水を流す管が付いているだけのトイレが多用されていた。しかし、このタイプは水洗式であっても尿の跳ね返りや尿石からの悪臭に加え、蛆などの衛生害虫が発生しやすいなど、利用者から臭くて不潔な印象としてかなり不評であり、近年では個別に小便器を設置したトイレに改修された場所も多く、急速に減少している。
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