塚口サンサン劇場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/30 06:02 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動塚口サンサン劇場 Tsukaguchi SUN SUN Theater | |
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情報 | |
正式名称 | 塚口サンサン劇場 |
旧名称 | 塚口劇場、塚口東映 |
完成 | 1978年 |
開館 | 1978年7月7日 |
収容人員 | (4スクリーン)484人 |
設備 | ドルビーデジタル5.1ch(シアター1を除く) |
用途 | 映画上映 |
運営 | クレンツ映像株式会社 |
所在地 |
〒661-0012 兵庫県尼崎市南塚口町2-1-1-103 さんさんタウン1番館 |
位置 | 北緯34度45分8.6秒 東経135度24分59.5秒 / 北緯34.752389度 東経135.416528度座標: 北緯34度45分8.6秒 東経135度24分59.5秒 / 北緯34.752389度 東経135.416528度 |
外部リンク | http://www.sunsun.info/ |
塚口サンサン劇場(つかぐちサンサンげきじょう)は、兵庫県尼崎市の塚口さんさんタウン1番館にある映画館(シネマコンプレックス)。旧称は塚口劇場、塚口東映。
沿革
- 1953年 – 塚口劇場として開館
- 1978年 – 塚口サンサン劇場として再開館
データ
- 所在地:兵庫県尼崎市南塚口町2-1-1-103
- アクセス : 阪急神戸線塚口駅南口から東にすぐ、尼崎市営バス「阪急塚口」から東にすぐ
- 座席数:THEATER 1 – 47席、THEATER 2 – 117席、THEATER 3 – 165席、THEATER 4 – 155席、
歴史
運営者が同じ映画館として西脇市の西脇大劇、神戸市の西灘劇場(名画座)があった。創業者は西脇で建築関係の仕事をしていたところ、播州織で栄え多くの女工が住む西脇に娯楽が少ないことを憂慮した警察より映画館を建てられないかという要請があり、1946年に西脇大劇の建物を建てただけではなく運営も始めるようになったという[1](西脇大劇は2007年に老朽化のため閉館した)。映画館運営に夢中になった創業者は1951年に神戸市灘区の水道筋商店街に西灘劇場、翌年に西灘第二劇場を開業した[2](この劇場は末期はアート系名画座となり、2004年に閉館した)。その後に阪急塚口駅前に建てたのが当館である。
1953年12月に塚口劇場が開館[3]。当時は『第一劇場』『第二劇場』『第三劇場』の3スクリーンだった[4]。その後第一劇場は塚口東映に改称し、東映作品の封切館になっていた[3]。
阪急塚口駅前の再開発にともない、1978年7月7日に塚口さんさんタウン内に「塚口サンサン劇場」として再開館した[3]。塚口サンサン劇場は4スクリーンを有しており、1階にTHEATER 4、地下2階にTHEATER 1からTHEATER 3の3つのスクリーンがある。いずれのスクリーンも3D作品の上映には対応していない。
主に近隣の住民を顧客にした、東映系映画や春休みのアニメ映画などの封切り館という性格は以後も変わっていない。2011年初夏からロードショーだけでなく、都心で上映が終わった映画の上映を行うセカンド上映を始めたところ、次第に繁華街まで出ていけない近隣住民の、多様な映画の鑑賞機会を求めるニーズを掘り起こすようになり、本格的に二番館としての営業も行うことになった[5]。この流れで、2011年11月に『電人ザボーガー』を上映したところ、兵庫県唯一の上映かつ、全国でも珍しい35ミリフィルム上映ということで全国から観客が集まる好評を得たため[6]、2012年1月にはTHEATER 1で本格的にミニシアター系の作品を上映しはじめ、大手配給会社作品の隙間に組み入れるようになった[7]。2013年の『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』上映時には初めてマサラ上映を行い、クラッカー、紙吹雪、踊りなどで参加しながら映画を鑑賞するスタイルが人気を得た[8]。2015年の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では「Screaming MAD 上映」と題した発声可能上映を行ったが、同映画のファンの大音量上映を求める声から、ライブハウスの大型サブウーファースピーカーをレンタルして、重低音を強調して迫力を増した上映を実施し[9]、2016年にはTHEATER 4に大型スピーカーを常設して「重低音ウーファー上映」などの音響にこだわる上映を増やしている[10][11]。封切館で見逃した佳作やミニシアター作品の上映、過去の映画のリバイバル上映、応援上映、マサラ上映、特別音響上映などにより関西一円や遠隔地からも観客を集めている。
参考文献
- 『映画年鑑 別冊 映画館名簿』時事映画通信社、各年版
脚注
- ^ 出発点 - 西脇大劇 – SUNSUN Tabloid
- ^ パンダの街 - 西灘劇場 – SUNSUN Tabloid
- ^ a b c “塚口サンサン劇場”. 港町キネマ通り (2013年8月). 2013年11月13日閲覧。
- ^ “昭和32年の兵庫県の映画館”. 中原行夫の部屋(原資料「キネマ旬報」). 2013年11月13日閲覧。
- ^ 2010年~2011年前半 - SUNSUN Tabloid
- ^ 2011年はザボーガーイヤー! - SUNSUN Tabloid
- ^ 中の人番外編 塚口サンサン劇場・戸村さん キネプレ、2013年1月21日
- ^ サンサン劇場で観客大興奮 インド映画のマサラ上映会 キネプレ、2013年6月5日
- ^ もはや伝説! 大盛況となった塚口サンサン劇場での 「マッドマックス 怒りのデスロード」 Screaming"MAD"上映の みんなが知らない裏側レポート ぴあ関西版WEB、2015年9月2日
- ^ “応援上映の聖地 塚口サンサン劇場 支配人インタビュー”. MANGA.TOKYO (2016年11月21日). 2019年9月8日閲覧。
- ^ “全国から人を集める「まちの映画館」の仕掛け人”. 尼ノ國(尼崎市) (2017年3月21日). 2019年9月8日閲覧。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 塚口サンサン劇場 (@sunsuntheater) - Twitter
- sunsun cafe - Ameba Blog
- 塚口サンサン劇場のページへのリンク