堤の嵩上げ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/11 04:23 UTC 版)
「アスワン・ロウ・ダム」の記事における「堤の嵩上げ」の解説
1902年の完成時の堤高さでは、不充分であったことが、完成後、すぐに露呈してきた。このため、1907年から1912年にかけての改良工事で、堤の高さが5 m高くされた。しかし、それでもまだ不充分で、1929年から1933年にかけての改良工事で、さらに堤の高さは9 m上積みされた。なお、この2回目に行われた改良工事に際には、水力発電機も設置された。こうして、アスワン・ロウ・ダムは、最終的に堤の長さが1950 m、堤の高さは元々のナイル川の河床から36 mの高さになった。加えて、この改良工事によって、ナイル川の東にあるアスワンの市街地と、ナイル川の西にある空港とをつなぐ道路としても利用可能になった。 なお、1960年には、アスワン・ロウ・ダムの西側にアスワンダム第1水力発電所が完成した。アスワンダム第1水力発電所には、出力40 MWのカプラン水車が7基設置され、最大出力は合計で280 MWである。
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