堆積段丘・侵食段丘の区別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/16 06:20 UTC 版)
「侵食段丘」の記事における「堆積段丘・侵食段丘の区別」の解説
堆積段丘か侵食段丘かは、段丘の構造を調べれば区別できる。また、「形態的にもちがいがある。堆積段丘は埋積谷が段丘化したものであるから、本流の段丘面のつづきが支谷の中に入り組んだ形で入り込む、という特徴。」がある。 堆積段丘を「切り込む谷は、堆積物を切り込んだ部分では谷幅が広く、基盤岩石を切り込んだ部分では谷幅が狭い。この関係を利用すれば、段丘の地形から厚い段丘堆積物のあるところ、つまり埋積谷底の位置を推定が可能である。」なお、「段丘堆積物の下に埋もれた基盤岩石が段丘崖にあらわれると、ここで段丘崖がカプス状(尖状)に張り出すことは、W.M.Daivis(1902)のニューイングランドの段丘研究以来よく知られており、日本にも例が多いが、これも段丘堆積物が厚いことを推定する手がかりとなる。」以上の2点により段丘堆積物の厚さを推定し、これと河川の規模とを総合的に判断することで堆積段丘か侵食段丘か区別する。
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