地球、バッフ・クランの誕生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/02 05:39 UTC 版)
第六文明人の全人口の意志は吸収し尽くされてしまったが、かすかに残存(有機体)があった。そこで、“イデ”は第六文明人を滅亡させた責任もあって、その残存物を地球とバッフ・クランの地球に埋め込んでみた。そうして、“イデ”本体とそれが宿る残存物が再び出現するまで、地球とバッフ・クラン双方の惑星で、数億の年月をかけて、進化する人類の再生と自分を正しく使用してくれる人類をイデは待つことにした。バッフ・クランも地球人も、子孫というほど直系的なものではないが、両民族の起源は第六文明人にあった。 用心深いイデは、己を放出することを嫌って、眠って待つことにした。最小限度の自己主張しかしなかったイデは、己の賢明さに己が蓄えた思惟は答えてくれようと願望した。イデは「イデの願望が種源たる思惟の中に埋め込まれてくれようか」と多少の不安を抱きながら、他に成すべきことを知らないために幾ばくかの眠りについた。
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