地域社会学の誕生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 09:39 UTC 版)
日本の地域社会に対する社会学的研究は、日本資本主義社会の拡大に伴う地域社会の変容と軌を一にしている。すなわち、地域社会学に関しては、1960年代末頃からの、高度成長に伴う広範な都市化のなかで、「都市と農村の区分」が自明なものではなくなり、このなかで「都市社会学・農村社会学をこえて地域社会学を築き上げることが必要であるといわれるようになった」。全国総合開発計画等のナショナルな都市開発が展開されるようになり、マクロな全体社会の変動のうちに地域社会を分析する気運が高まっていたのである。しかし、当時の都市社会学、農村社会学は、前者の場合、そのシカゴ学派、後者の場合、イエ・ムラ論が、全体社会の政治経済構造を捉えるものではなく、そこで地域社会学が提唱されるようになった。
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