地域的首長としてのミミおよびミ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 03:28 UTC 版)
「ミミおよびミ」の記事における「地域的首長としてのミミおよびミ」の解説
『魏志倭人伝』は3世紀の投馬国の首長に「彌彌(ミミ)」および「彌彌那利(ミミナリ)」がいたことを記している。 『古事記』および『日本書紀』では和泉地方に陶津耳(スエツミミ)、摂津地方に三嶋溝橛耳(ミシマミゾクイミミ)、丹波地方に玖賀耳(クガミミ)、また但馬地方に前津耳(マサキツミミ)が記録されているが、いずれもその地方の首長と考えられている。『出雲国風土記』には波多都美命(ハタツミ)や伎自麻都美(キジマツミ)など「ミ」の付く人物が記されており、いずれも地域的首長である。 また『古事記』の出雲神話に出てくる須賀之八耳(スガノヤツミミ)、布帝耳(フテミミ)、鳥耳(トリミミ)、多比理岐志麻流美(タヒリキシマルミ)、天日腹大科度美(アメノヒバラオオシナドミ)も地域的首長と考えられる。 他に近江国伊香郡の伊香刀美(イカトミ、伊香津臣命か)なども地名にミを付けた地域的首長を表すと考えられる。また綏靖天皇の和風諱号である神沼河耳命(カムヌナカワミミ)や、その兄である神八井耳命(カムヤイミミ)なども同様である。
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