喜作新道による効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/29 15:03 UTC 版)
喜作新道の開設以前の槍ヶ岳への登頂ルートは、中房温泉を起点とした4日を要するルートであった。 中房温泉 - 合戦尾根 - 大天井岳 - 東大天井岳 - 二ノ俣尾根 - 二ノ俣谷 - 槍沢 - 槍ヶ岳 1919年7月27日に山田利一が、横通岳と常念岳との鞍部にある常念坊乗越小屋(現常念小屋)が開業させると、常念乗越から一ノ俣谷から中山乗越を経て二ノ俣に至るルートが加わった。1920年秋に喜作新道が開設されると、中房温泉から槍ヶ岳へは健脚者なら1日程度で到達することも可能となり人の流れが大きく変わった。これに伴い、ルートからはずれた常念坊乗越小屋や槍沢小屋の利用者は減少することになった。表銀座は訪れる利用者が増え銀座の名の通り賑やかな槍ヶ岳へのメインの登頂ルートとなり、この経路上の山小屋も賑わった。
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