呼び値スプレッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/17 10:02 UTC 版)
「ユニット・トラスト」の記事における「呼び値スプレッド」の解説
ファンド・マネージャーの収益源は、ユニットの購入価格または売り呼び値と売却価格または買い呼び値との差額である。この差額を「呼び値スプレッド」(bid-offer spreadまたはbid-ask spread)という。呼び値スプレッドは、保有資産の種別によって異なり、英国債・米国債のような流動性の高い資産であれば数bpsということもあるが、不動産のように売買がより困難な資産であれば5%以上ということもある。信託証書上、しばしば、ファンド・マネージャーに市場の状況を反映して呼び値スプレッドを変更する権利を与えられていることがあるが、その目的は、ファンド・マネージャーが流動性をコントロールできるようにするためである。 投資ポートフォリオの運営費用をカバーするために、ファンド・マネージャーは、年間運用手数料(annual management charge: AMC)を得る。典型的には、ファンドの時価の1~2%である。年間運用手数料に加えて、裏付資産の運用・取引による費用もまた信託により負担されることがある。その場合、ファンド・マネージャーは、AMCからファンドの運用費用を控除した額に相当する収益を得ることになる。このため、そのようなユニット・トラストの負担する手数料は透明性を欠くことになる。
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