呪いの剣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/26 22:05 UTC 版)
アーサー王が11人の王と戦っていたころ、アーサー王の宮廷に、「この世で最も優れた騎士にしか抜けない剣」を持った乙女がやって来た。騎士たちが次々と挑戦するが全員が失敗する。当時、アーサー王の従兄弟を殺害した罪で獄中から出所したばかりのベイリン卿は、見事に剣を抜くことに成功する。乙女はこの剣は「自分の最も愛するものを殺害する」という呪いがかかっていることを説明し、剣の返還を求めたが、ベイリン卿はこれを拒絶する。 入れ替わりに、今度はアーサー王にエクスカリバーを渡した「湖の乙女」が、「剣を持ってきた乙女か、あるいはその剣を抜いた騎士」の命を要求する。この「湖の乙女」が自分の母を殺した相手だと気付いたベイリン卿は、この機会に湖の乙女を殺害してしまう。これがアーサー王の怒りに触れ、ベイリン卿は宮廷を追放されることになる。 以降、ベイリン卿は自分が持っていた剣と、このとき手に入れた剣の両方を持ち歩いたため、「双剣の騎士」と呼ばれることになる。
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