単純な記述方法の欠点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 03:21 UTC 版)
混合状態を記述する単純な記述方法は、状態ベクトルとその生起確率を並べて書く、というものである。例えば「確率1/2で | R ⟩ {\displaystyle |R\rangle } 、確率1/2で | L ⟩ {\displaystyle |L\rangle } 」という混合状態であれば、 s = ( ( 1 / 2 , | R ⟩ ) , ( 1 / 2 , | L ⟩ ) ) {\displaystyle s=((1/2,|R\rangle ),(1/2,|L\rangle ))} と状態を記述する。しかしこの記述方法は、実質的に同一(=観測によって区別できない)の状態が複数の異なる表記を持ってしまうという欠点を持つ石坂 et.al. 12:p104-105。 このため密度行列という表記方法を採用する必要があるのだが、これについては次章で述べることとし、本節ではまず上述した欠点を具体例で示す。
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