共役塩基と共役酸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 08:10 UTC 版)
酸(acid)を HA、塩基(base)を B とすると、ブレンステッド・ローリーによる酸塩基反応は一般に次の化学反応式で表されるMF2(p321): H A + B ⟵ → A − + H B + a c i d b a s e c o n j u g a t e b a s e c o n j u g a t e a c i d {\displaystyle {\begin{matrix}&{\rm {HA}}&+&{\rm {B\ }}&{\overrightarrow {\longleftarrow }}\ &{\rm {A^{-}}}&+&{\rm {HB^{+}}}\\&{\rm {^{acid}}}&&{\rm {^{base}}}&&{\rm {^{conjugate\ base}\ }}&&{\rm {^{conjugate\ acid}}}\\\end{matrix}}} この式は、左辺から右辺への反応と、右辺から左辺への反応がともに起こる反応(可逆反応)であることを意味する(この化学平衡の平衡定数から酸解離定数を定義する)。 そこで逆に、右辺から左辺への反応過程を見てみると、(ブレンステッド・ローリーの定義における)塩基 A − {\displaystyle {\ce {{A-}}}} と酸 HB + {\displaystyle {\ce {{HB+}}}} が反応して、HAとBとを生成していると解釈できる。 こうした理由により、 A − {\displaystyle {\ce {{A-}}}} を酸 HAの共役塩基(conjugate base)と呼び、 HB + {\displaystyle {\ce {{HB+}}}} を塩基Bの共役酸というMF2(p321)。
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